杉内完ぺき9K!7回2安打無失点

[ 2008年3月6日 21:20 ]

7回を2安打無失点に封じたソフトバンク・杉内

 【ソフトバンク4―0横浜】ソフトバンクの杉内は直球、変化球ともに切れがあり、7回を2安打無失点、9三振とほぼ完ぺきな内容。松中が2号3ランと仕上がりの良さを見せた。横浜は開幕投手候補の三浦が先発したが、立ち上がりに課題を残し、3回3失点。

 ≪「開幕」をグイッ≫万全の84球だった。「球数が少なく、自分らしくないなと。いい具合に進められた」。オープン戦2度目の登板で、初先発となった杉内は、7回をわずか2安打に抑え、無失点。開幕投手候補の筆頭であることを、強烈に印象付けた。
 「3球勝負を多くしようと(捕手と)話して臨んだ」というプラン通り、ストライク先行で攻めた。9奪三振。打者の内角を突く速球でも、変化球でも三振が取れた。
 2~5回は3者凡退。当初の予定を延ばして続投した7回は、四球でこの日初めて先頭打者の出塁を許したが、チェンジアップで2連続三振を奪うなど後続を断った。「去年よりいい具合に腕が振れ、落ちている」。得意のスライダーだけでなく、新たな決め球の出来にも手応えをつかんだ。
 エース斉藤も、和田も開幕は不在。もう一人の候補新垣より、昨季のチーム勝ち頭の左腕が一歩先にいることは間違いない。「(開幕までに)あと1回投げると思う。そのときも監督にアピールして、開幕に投げられるように頑張る」。順調に中6日の登板が続けば、開幕日の3月20日がやってくる。

 ≪番長と頼れるオジさん競演≫横浜先発の柱として期待される三浦と工藤がオープン戦で初めてマウンドに登った。
 三浦は1回、甘く入った直球を松中に右翼席へ運ばれ、3失点。しかし、2、3回は立ち直り「実戦になるとまだ力みが出るけど、順調にきている」と、まずまずの手応えを口にした。
 2番手の工藤は2回を無失点に抑えたが、抜ける球も目立った。昨年10月に左ひじを手術した大ベテランは「もっと長い回を投げてみないと感触をつかめない」と慎重に話した。

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2008年3月6日のニュース