阿部 左すね打撲悪化で緊急帰京

[ 2008年3月6日 06:00 ]

左すね打撲悪化で緊急帰京した阿部

 恐れていた事態になってしまった。4日の広島戦(広島)で左足を負傷した巨人・阿部慎之助捕手(28)は5日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)を欠場して午前中に緊急帰京した。

 当初「左すね打撲」で軽傷とみられた患部が名古屋へ移動した前夜になって悪化。移動後に痛みと腫れがひどくなり、深夜に名古屋市内の病院でレントゲン検査を受けた。骨に異常はないが、患部を添え木で固定。歩行には松葉づえが必要で、7日からの札幌遠征も外れることになった。

 「2、3日様子を見てだね。そこから少し先が見えてくる。開幕?その辺は…。そう(大丈夫だと)思うけど」。原監督も大黒柱の離脱にさすがに歯切れが悪かった。

 川島チーフトレーナーは「腫れが取れるまで固定するが2、3日で取れる可能性もある。開幕は大丈夫でしょう」と説明。開幕まであと3週間。長期化しない見通しを示したが、阿部自身の調整遅れとともに、この時期に阿部を欠くのはチームにも痛い。オープン戦は残り11試合。この日はライバル中日戦。シーズンをにらんだ実戦で、オープン戦初登板した藤田とクルーンと新加入投手の球を正捕手が受けられなかった。7日には実松が1軍昇格する予定。原監督は「こういう状況の中で他の捕手が奮起するでしょう。彼らの力の出しどころ」と言った。

 8月の北京五輪では同じ状況が訪れる。阿部の存在があらためてクローズアップされる中、巨人は大黒柱不在で開幕への準備を進めることになる。

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2008年3月6日のニュース