野茂 3回3安打2四死球も無失点

[ 2008年3月6日 09:06 ]

ジャイアンツ戦の4回から登板し、3回を3安打無失点のロイヤルズ・野茂

 ロイヤルズの野茂英雄投手は5日、アリゾナ州スコッツデールで行われたジャイアンツ戦の4回から2番手で登板し、3回を3安打無失点だった。2四死球を与えたが、3三振を奪った。チームは3―1で勝った。

 球数が増えるにつれ、尻上がりに調子を上げた。野茂にとっては“らしさ”が出た2度目の登板だった。出番は4回から。二塁打と四死球で2死満塁となるが、野茂は動じない。左打者を胸元の86マイル(約138キロ)のカットボールで詰まらせ、三飛で切り抜ける。
 5回も2死二、三塁のピンチを背負うが、左打者に球速の遅いフォークボールで引っかけさせ、二ゴロに打ち取った。マクルア投手コーチは「高低、内外角を使い分けたスマート(賢い)な投球だった」と、ベテランの投球術を称賛した。
 6回は2つの三振を奪い、3者凡退で締めくくった。「あんまり(結果とかは)考えていない。これからちょっとずつ球数も増やしていければ」。控えめなコメントだったが、3回無失点の内容に野茂の表情もいつもより明るかった。
 ただこれまでライバルの投手たちも好投を見せていて、メジャー昇格の道が厳しいことに変わりはない。この日の投球のように粘り強く、好結果を出し続けるしかない。(共同)

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2008年3月6日のニュース