“じゃりン子チエ魂”さくら首位と4打差発進

[ 2010年11月20日 06:00 ]

エリエールレディスオープン・初日、17番でティーショットを放つ横峯さくら

 女子ゴルフツアーの大王製紙エリエール・レディース第1日は19日、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6442ヤード、パー72)で行われ、逆転賞金女王を目指す横峯さくら(24=エプソン)は首位と4打差の11位発進となった。残り2試合で連勝することが2年連続賞金女王への最低条件だが、後半にスコアを伸ばし、4バーディー、2ボギーの2アンダー、70にまとめた。単独2位以上で賞金女王が確定するアン・ソンジュ(23=韓国)も11位につけた。川原由維(31=フリー)がボギーなしの6アンダー、66で単独首位に立った。

【第1R】

 最後の1パットが効いた。横峯は風がほとんどない絶好のコンディションの中でもショットが安定せず、思うようにスコアを伸ばせなかったが、最終18番で5メートルのバーディーパットを沈めた。首位に4打差と優勝を狙える位置につけ「2アンダーはまずまずという感じ」と表情が和らいだ。
 海外と日本の往復に加え、2年連続賞金女王への重圧と戦った今季も大詰め。心身ともにハードな1年を支えたのは大阪の下町を舞台にした人情コメディーだった。80年代に放送されたアニメ「じゃりン子チエ」にはまり「休みの時は1日中見る時もあった」という。鹿児島生まれの横峯には大阪の下町文化が魅力的に映ったようで、それまで苦手だったお好み焼きにも興味を示すようになった。賞金女王争いで大きく差をつけられた後半戦は「いい気分転換でした。めちゃくちゃ笑うし」と活力に変えてきた。
 2日目はアンと同組となり、直接対決でプレッシャーをかけるチャンスとなった。約3500万円差の崖っ縁だからこそ、トラブルでも笑える“チエ魂”で立ち向かう。

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2010年11月20日のニュース