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自己ワースト16位 朋美「魔物が自分の中に…」

[ 2010年2月18日 06:00 ]

レースを終えた岡崎朋美は笑顔でスタンドに手を振る

 【スピードスケート女子500メートル】5度目の五輪500メートルで岡崎朋美(38=富士急)は自己ワーストの16位に終わった。初出場だった94年リレハンメル五輪の14位をも下回り「応援してくれた方に申し訳ない」と頭を下げた。

 「練習で調子が良かった分、いけるんじゃないかと期待し過ぎて、ソワソワしてしまった。魔物が自分の中にいた」。メダル獲得のため設定した目標タイムは「38秒0~38秒1」だったが、1回目は38秒97で17位。前半の組に入り、上位争いから蚊帳の外となった2回目はさらに落として39秒06。第1カーブからバックストレートで伸びず「足が動きすぎた。うまく滑らせることができなかった」と肩を落とした。
 今大会後も競技を続ける意向を持っており、レース後は長田コーチと問題点について話し合った。18日には1000メートルに出場する。「自分なりの究極の滑りを目指して、バンクーバー五輪を終えたい」と意欲は萎えていなかった。

 ≪夫はねぎらう≫07年秋に結婚した夫の安武宏倫さん(41)はスタンドで、初めて五輪で戦う岡崎を見守った。「朝、電話で話した時は声のトーンが日本にいる時と違っていた。気合が入り過ぎていたのかな。顔を見たら緊張していた」と胸の内を察した。五輪後の競技生活については「まだ話し合っていないけれど、本人の意思を尊重したい」と話した。

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2010年2月18日のニュース