ソチへ貴重な経験…鈴木、合格点５４位

女子１０キロ追い抜き　力走する鈴木芙由子

　【バイアスロン女子１０キロ追い抜き】鈴木芙由子（２１＝自衛隊）は３６分４１秒９で５４位だった。前夜から降り続けた湿った雪が残るコースに手間取って出足から遅れ、得意の射撃も最後の１発をわずか上に外した。

　「滑る方に気持ちがいって、最後の一絞りができなかった」と悔やんだ。ただし、今回は１４年ソチ五輪へ経験を積む場とあって、風間監督は「射撃は完ぺきに近く、普段通りだった。走りも良くなっていて上出来」と合格点を与えた。

　≪ノイナー悲願金≫世界選手権ではリレーを含めて６度優勝しているノイナー（ドイツ）が、念願の五輪での金メダルを獲得。「この喜びを満喫したい」と達成感に浸った。２秒差の２番出走で、大方の予想どおり序盤でトップに立った。射撃は２発外したが「距離は得意なはず。しっかり走って」と自らに言い聞かせて踏ん張ったという。今月９日に２３歳になったばかり。今後しばらくは第一人者として君臨しそうだ。

　◆マグダレナ・ノイナー（ドイツ＝バイアスロン女子１０キロ追い抜き）９歳から競技を始め、０７年世界選手権ではスプリント、追い抜き、リレーの３種目を制した。音楽が趣味でハープも弾く。１メートル６５、５９キロ。２３歳。