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やり直し響き?長島「男子1000」は37位

[ 2010年2月18日 10:27 ]

男子1000メートルに出場した長島圭一郎

 男子1000メートルを行い、日本勢は小原唯志(日本電産サンキョー)が1分10秒51で17位になったのが最高で、500メートルで銀メダルの長島圭一郎(日本電産サンキョー)は1分12秒71で37位に終わった。7組の長島はスタートがやり直しとなり、10組の後にレースを行った。杉森輝大(吉羽木材)は1分11秒13で26位、羽賀亮平(日大)は1分11秒46で29位だった。

 長島はロブコフ(ロシア)と同走した第7組。号砲で飛び出したが「笛の音が聞こえた」と、数歩でレースをやめた。今村監督によると「(号砲を鳴らす)スピーカーがハウリング(共鳴)してピーッと鳴っていた。ロブコフは明らかにフライングだったし、それで止まった」という。スターターはフライングをとらなかったが、審判団がロブコフのフライングを認めて再レースとなった。
 しかし約15分後の再レースでまたトラブル。スタートまでのカウントダウンを示す表示板の数字がおかしく、いったんスタートラインにつきかけた長島は再び、2分ほど待たされた。今村監督は「選手に万全の態勢でスタートさせてほしい」と訴えた。

 世界記録保持者のシャニー・デービス(米国)が1分8秒94でこの種目2連覇を達成した。500メートル金メダルのモ・テボムが0秒18差の2位で今大会2個目のメダルを獲得し、3位はヘドリック(米国)だった。

 ▼長島圭一郎の話 フライングの笛が聞こえたと思ったので止まってしまった。(やり直しは)スタートの機械にいろいろ問題があったみたい。滑るときは集中できていた。脚が止まったのは力不足。トラブルを乗り越える力がなかった。メダルを取ってレース前までは楽しかったが、こういう形で終わって悔しい気持ちと半々になった。
 ▼小原唯志の話 ダメだった。とにかく(200メートルからの)1周の速さが出なかった。とても調子が良かったが(10日の)記録会からの調整が難しかった。次のことは分からないが、燃え尽きた感じはしない。
 ▼羽賀亮平の話 小さいときから目標にしてきた五輪で滑れてうれしい。もっと努力して速くなりたい。これが今の自分の力。次の五輪は500メートルでも出て戦いたい。
 ▼杉森輝大の話 平常心でスタートラインに立てたが、思った目標タイムに届かなかったので残念。1500メートルにつながるような手応えは感じたので、きょう以上にいい状態で臨めると思う。

 ◆シャニー・デービス(米国=スピードスケート男子1000メートル)前回トリノ五輪の1000メートルを制し、黒人選手では冬季五輪個人種目で初の金メダリストになった。1000メートルと1500メートルの世界記録保持者。1メートル91、84キロ。27歳。(共同)

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2010年2月18日のニュース