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表彰台から教壇へ!織田 いざ出陣

[ 2010年2月17日 06:00 ]

公式練習を行ったフィギュアスケートの織田

 “メダリスト先生”を目指して、いざ出陣だ。フィギュアスケート男子は16日(日本時間17日)にショートプログラム(SP)が行われる。

 15日は会場のパシフィックコロシアムで公式練習が行われ、織田信成(22=関大)ら日本勢が最終調整した。同じグループの5人が練習ウエアで汗を流す中、織田だけは五輪用に新調したSP用の衣装を着用。4回転ジャンプには挑戦しなかったが、トリプルアクセルを決めるなど好仕上がりをアピールした。

 戦国武将・織田信長の末裔(まつえい)にとって五輪はスケートの最大目標だが、別に人生の目標もある。関大文学部に在籍中で、競技に集中するため4年になった08年春から休学しているが、五輪後の4月に復学。教職課程を取っており、将来は英語教師を目指している。「勉強もしたいみたいだし、来季は競技との両立になる」と関係者。現役を引退するわけではないが、学業との兼ね合いで来季はトップパフォーマンスから遠ざかる可能性があるだけに今大会にかける思いは強い。

 10日の現地入り以降、何度も4回転に成功するなどコンディションは万全。「重圧はあると思うけど、それに打ち勝ってこそ強い選手」と気合を入れた。表彰台に乗ればフィギュア日本男子初の快挙。いずれ立つ教壇に輝くメダルを添えるためにも、SPでロケットスタートを決める。

 ▽男子SPの滑走順 30選手が出場。日本勢は高橋が第4組で全体17番目、織田が同組で20番目、小塚が第5組で22番目。海外有力選手はプルシェンコが第2組で10番目、ランビエルが第4組で19番目、ジュベールが第5組で21番目、ライサチェクが最終第6組で28番目。

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2010年2月17日のニュース