×

男子五百歴代メダリストも「おめでとう」

[ 2010年2月17日 06:00 ]

 スピードスケート男子500メートル五輪歴代メダリストが祝福の言葉を寄せた。

 ▼北沢 欣浩氏(47=84年サラエボ五輪銀、釧路市教委)よくやったなと思います。特に長島選手の2本目は凄かった。本当に勝負強くないとあのレースはできない。加藤選手も素晴らしかったし、ほんのちょっとの差が2人のメダルの色を分けただけです。みんな同じ条件とはいえ、待たされると大変。自分の時は雪で5時間ほど開始が遅れて一度選手村に戻りましたが、ナーバスにならず普段と同じ行動をしようと心がけました。長島選手とは先月の帯広での世界スプリントの時に“頑張れ”と握手で激励しました。1000メートルでもう1本期待したいし楽しみが増えました。

 ▼黒岩 彰氏(49=88年カルガリー五輪銅、富士急監督) 2人にとってトリノの屈辱を晴らす大会となった気がする。1本目が終わって少し心配もあったが、加藤がくるかなと見ていた。銅メダルとはなったが、トリノであれだけ注目されていただけに感慨深いものがあったと思う。長島は1本目に彼らしい動きがあれば、総合でトップを獲れていたかもしれない。それにしても、大きな舞台で2人ともメダルが獲れて本当によかった。日本選手団への追い風になってほしい。ちょっとしたことでもアゲンストになるもの。今後の競技全体にもいい影響というか、いい雰囲気をもたらしてくれるでしょう。

 ▼黒岩 敏幸氏(40=92年アルベールビル五輪銀、日大スケート部コーチ)前回、メダルが途切れたけど本当によかった。2人で(表彰台に)立ってほしいという思いはあったけど、本当にやってくれるとは。長島は加藤に技術的に教わって、トリノ五輪でようやく“ライバル”になった。そのライバルとして“相手には負けたくない”という4年間を積み重ねた結果でしょう。僕は大学(日大)の後輩の井上(純一氏)と一緒の表彰台で本当にうれしかった。“井上には絶対に負けない”という自信があったし、井上が先に滑ったタイムが指標になった。今回は本当に競い合った2人だからこそ、格別の思いがあったと思う。

 ▼井上 純一氏(38=92年アルベールビル五輪銅、西武ホールディングス・人事部アシスタントマネジャー)2人とも1本目の韓国勢との直接対決で勝てたことで自信を持てたのだと思う。重圧のあった中で2つのメダルを獲れたのは快挙。2人同時の表彰台は私と黒岩(敏幸)さん以来の18年ぶりのことなので非常にうれしい。トリノ五輪は結果が出ずにスタッフともども、つらい思いをしていた。コーチを含め本当にご苦労さまでした、と言いたい。現在、スケートをやる環境が限られている中で本当にうれしいニュースとなった。

 ▼堀井 学氏(37=94年リレハンメル五輪銅、北海道議会議員)見ていて感動した。加藤君はスタートが決まらず、ここ1カ月はまともなレースができなかったが、1本目はよかった。また、長島君の2本目の最終カーブのインコーナーは世界一の美しさだった。モーグルで上村さんがメダルを獲ることができず“メダル”の難しさが分かった一方で、2人はその難しさに挑戦して2つも獲ってくれた。同じチームでお互いが常に自分の位置を確認できたことに加え、及川君と太田君の存在もあってプレッシャーを分け合うこともできた。大きくいえば日本スケート界、日本選手団全体のメダルだと思う。

 ▼清水 宏保(98年長野金、02年ソルトレークシティー銀、コジマ)アルベールビル五輪以来の(同一種目)2個のメダルで、2個というのは大きい。1個どちらかが獲れればいいという状況だった。やはり2人は安定している。物凄い混戦の中でやってくれて、見ていて疲れたけど楽しかった。内容の濃い500メートルだった。長島はホントによく最後、盛り返してくれた。開き直っていた。こっちが緊張した。

続きを表示

2010年2月17日のニュース