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力配分誤った…及川 「悔しい」13位

[ 2010年2月17日 06:00 ]

スピードスケート男子500Mで、トリノ五輪の4位から、今回は13位に順位を落とした及川はぼう然

 【スピードスケート男子500メートル】トリノ五輪4位の及川佑(29=びっくりドンキー)は13位に終わり「思い描いたイメージと懸け離れていた。悔しい」と唇をかみしめた。

 得意のスタートダッシュに狂いが生じた。100メートルの通過は2回とも9秒半ばながら、動きが硬かった。「次へつなげる100メートルではなくて、100メートルのための100メートルになってしまった」。残り400メートルをスピードに乗って滑りきるための力配分を誤った。1回目のレース開始が整氷車の故障で1時間以上遅れ、「気持ちの整理ができないままスタートし、慌ててしまった」とも言う。今後については「今は何も考えられない」とつぶやいた。

 ≪「何もかも力不足」太田苦笑17位≫17位に終わった太田明生(JR北海道)は「何もかも力不足。あっという間に終わっちゃったな」と苦笑いを浮かべた。25歳で挑んだ初めての五輪は「平常心でいけた」と言う。この3年間、北海道・池田高の先輩でトリノ五輪4位の及川に“弟子入り”し、実力を磨いた。高校の先輩の長島は銀メダル、同学年だった加藤は銅メダルを獲得した。「2人が表彰台に立ってくれてうれしい」と受け止めたものの、自らの収穫を問われると「まだ分からない。これでは何も言えない」と世界の厳しさを痛感し、悔しさをにじませた。

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2010年2月17日のニュース