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トリノではメダル獲得の歴史に空白…

[ 2010年2月17日 06:00 ]

 スピードスケートで日本の男子500メートルで初めて金メダルを狙える存在として注目されたのは、世界記録もマークした鈴木恵一(日本選手団総監督)だった。だが、初出場の64年インスブルック大会は5位、68年グルノーブル大会も8位と五輪の壁にはね返された。

 転機は低迷期を経て迎えた84年サラエボ大会だった。エース黒岩彰が10位に沈む中、伏兵の北沢欣浩が2位となり、日本スケート界に初の五輪メダル。雪辱を期した黒岩彰は88年カルガリー大会で銅メダル。92年アルベールビル大会では黒岩敏幸が銀、井上純一が銅と初めて日本勢が複数のメダルを獲得した。94年リレハンメル大会では堀井学が3位に入った。

 悲願の金メダルは98年長野大会で清水がもたらした。世界記録を次々と更新し、一時代を築いた清水は、腰のケガを抱えながら02年ソルトレークシティー大会で2大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得した。だが、前回トリノ大会は新エース加藤条治が6位。及川佑が4位と健闘したが、清水は18位と惨敗。メダル獲得の歴史に空白が生じた。

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2010年2月17日のニュース