松原耕二キャスター 東京五輪・パラ、招致から2倍の1兆4238億円「半分は税金…ぜひ情報公開を」

[ 2022年6月26日 16:30 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 TBSの松原耕二キャスターが26日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会が21日に東京都内で理事会を開き、新型コロナウイルスによる史上初の1年延期で昨夏に開催された大会の経費が総額1兆4238億円になると最終報告したことに言及した。

 延期やコロナ対策で追加の経費が生じた中、組織委は簡素化を徹底。2016年に示した予算計画第1版の1兆5千億円(予備費除く)の枠内には収めた。ただ、招致段階の13年に東京都がIOCに提出した「立候補ファイル」で開催経費は7340億円としており、2倍近い規模となった。

 松原氏は「招致の時を思い出すと、東京の夏は温暖でアスリートには最適な場所であると言ってみたり、あるいはコンパクトな大会で安く済みますよと言ってみたり、あるいは福島第一原発の汚染水はアンダーコントロールだと言ってみたり、とにかく招致してしまえばこっちのものだという感じがあったわけですねと言い、「ふたを開けてみて結局どうなったかというと、招致段階の倍の数字になっている。しかもこれはコロナで来日する人の人数を抑えたので、かなり抑制された数字でもある」と指摘。そのうえで「経費の線引きがはっきりしないので、もっと全体像は多いんじゃないかとも言われている。何より心配なのは情報公開。自治体や国は情報公開の対象なのですが、公益法人の組織委員会は対象にならないわけです。ですからいろいろ不透明なことが言われてきたことを、われわれが公開請求して出るかというとはっきりしないわけですね。長野五輪の時も実は招致委員会の帳簿が廃棄されたということがあったんですね。半分は税金でまかないということですから、ぜひ公開はきちんとしてほしいと思います」と自身の考えを話した。

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2022年6月26日のニュース