成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年8月第4週

[ 2017年8月23日 18:55 ]

<週間賞>

水攻めに 笑顔で逃げる 強面(大阪市・杉本五郎)

<佳作>

鬼門など 知らぬ若虎 躍動す(京都府京丹後市・金森恵里)

暴れ馬 コース逸れなきゃ 超駿馬(大阪府池田市・毛馬敏一)

10勝に おまけが付いた プロ1号(徳島県藍住町・吉田房夫)

一軍を 隠すかのよう 鳴尾浜(兵庫県尼崎市・大西啓之)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 駒が揃ってきた先週は4勝2敗で暑気が払えた。

 広島との3連戦は最初に2敗したものの、盆明けの17日、同点で迎えた9回裏1死満塁で、福留選手が犠飛をセンターに打ち、今季5度目のサヨナラ勝ち。

 この後のシーンを杉本五郎さんは活写して週間賞。「強面」がうまい。

 「断じて行えば鬼神も之を避く」。かつて名古屋は、阪神タイガースが苦戦して勝てず、「鬼門」と言われたがそれも昔話。「鬼門って何?」という若虎にとって「挑戦」の二文字で戦えば、鬼神も門を開いて、中日に3連勝したね、金森恵里さん。

 16日の広島戦。一軍復帰戦で、藤浪投手はいきなり2死球を与えた。ほんとは優駿。右投手へのインコースがね、毛馬敏一さん。

 18日の中日戦。糸井選手ともに復帰してきた秋山投手は7回5安打で、プロ8年目で初の10勝目を挙げた。

 吉田房夫さんが詠むように、プロ初ホームランのおまけ付きだ。

 大西啓之さん、鳴尾浜には、一軍クラスの選手が多くいるようだね。「隠すかのよう」は憎い表現だ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は27日必着。掲載は29日。

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