成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(4月第3週 週間賞)

[ 2022年4月19日 08:00 ]

 <週間賞>
反撃の 狼煙(のろし)を上げる 逆転弾
(香川県宇多津町 中山 喜博)

 <佳作>
雨男 嬉し涙の 雨降らす
(兵庫県加古川市 松浦 伸)

湯アレスと 呼ばせるために ゴン攻めを
(大阪府東大阪市 水口 千枝子)

若虎の 粋な併殺 二遊間
(神奈川県横浜市 大坪 覚)

虎ファン みんな言ってる 今が底
(宮崎県宮崎市 アカエタカ)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 甲子園球場に春光がさした。

 やってもらいました。見せていただきました。
 あいつが投げ、そいつが打てば何かが起こる。

 15日からの巨人戦は、今季初の聖地対決で佐藤輝選手が、5回に逆転4号2ランを放った。
 中山喜博さんの句を週間賞に選んだが、投句の多くからは聖地にいた34153人のように、はじけた喜びが伝わってこない。

 松浦伸さんの定石どおり雨が降った中で初勝利を手にした青柳投手の句からも大喜びが伝わってこない。
 12日からの横浜戦で僅差の3連敗を引きずっているからかな。

 水口千枝子さん、湯浅投手が16日の巨人戦で、中軸3人をなぎ倒した投球はスアレスも真っ青になる。これぞゴン攻めビッタビタだったよ。

 小幡、中野選手新二遊間コンビの3併殺は、大坪覚さんが粋と詠むほど見事なもの。

 アカエタカさん、そうそう、みんな言ってるよね。
 底からは上がるしかないんだ。横浜で神宮で浮上してきてもらいましょう。

 完全試合は望みません。一歩一歩しっかり、ゆっくり勝っていきましょう。

 投句のみなさん、ゴン攻めの句をお待ちしています。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は4月24日必着。掲載は26日。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る