成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(9月第1週 週間賞) 

[ 2021年9月7日 08:00 ]

 <週間賞>

バット折り 巨人の鼻も 折りました
  (大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

 <佳作>
秋が来た 虎の超人 ギアチェンジ
  (京都府京丹後市 金森 恵里)

オカエリに マルテマルチで 雄叫びを
    (京都府京都市 池上 博)

二桁を 取ると勇んで 伊藤投げ
   (高知県高知市 弘井 美稲)

久々に 方程式が 成立す
   (富山県富山市 石黒 義朗)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 きたぞー。阪神タイガース首位奪回。それも宿敵巨人に2勝1分け、逆転の総力戦。

 きたぞー。聖地での大山選手猛打句の数が多いこと多いこと。

 心を折らずバット折りの句も多いこと多いこと。

 選びたいいい句に中8が多いこと多いこと。

 浜田竜哉さんの句はバットではなく巨人の鼻と見付けたところで週間賞。
 大山、中野両選手の大活躍句が山とあるなか5日の7回代打で同点二塁打を放った糸井選手を見付けた金森恵里さんの超人句が光った。

 8月31日、中日戦で48日ぶりに復帰し、いきなりマルチ安打したマルテ選手を詠んだ池上博さんのおかえり句もよかった。

 弘井美稲さんの句もいいところを見付けている。1日の中日戦、7回被安打4、1失点でチームの連敗を4で止め、7勝目をあげた伊藤将投手の勢いを詠んでいる。

 石黒義朗さんは同日8戦ぶりに揃い踏みした勝利の方程式、岩崎、スアレス両投手の健闘をたたえたいい見付けだ。

 中野選手の良い句が少なかったのは残念だった。

 ヤクルトを含めた三つどもえの優勝争いはまだまだ続く。巨人3連戦は甲子園に1万を超える観客が入った。阪神選手には大きな戦力となったようだ。
 こちらも微力ながら川柳で大声を出そう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は15日必着。掲載は17日。
 

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