成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(10月 第3週 週間賞)

[ 2020年10月20日 08:00 ]

 <週間賞>

大山が 心の支え 神無月
     (千葉県松戸市・堀 卓)

 <佳作>

ありがとう ナゴドも泪 する球児
    (愛知県名古屋市・幅 茂)

初打点 この喜びは お母さん
   (兵庫県宝塚市・室伏 尚美)

続いてる ハラハラさせても 無失点
   (大阪府摂津市・前川 照男)

歳内に 再び逢えた 良夜かな
   (大阪府箕面市・山前 知樹)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 名古屋で3連敗し3位に落ちたが、阪神タイガースファンにとっては心が豊かになることが多い先週だった。

 13日、4番大山選手が初回初打席の初球を左翼席へ2ランホーマーした。これは、並んでいた巨人・岡本選手を超す初単独の初キング弾26号だ。神様みんなが出雲へ行って留守の間の出来事だが、堀卓さんは心の支えを得たようだ。

 そんなナゴヤドームで15日、今季限りで引退する藤川球児投手が1軍合流しラストピッチングに備えたが、スアレス投手がサヨナラ被弾して出番はなかった。名古屋の幅茂さん、中日球団も中日ファンも温かったネ。

 ドラフト2位高卒ルーキー井上広大選手が7番ライトで先発1軍デビューしたのは14日で3の0。15日も4の0、でも華がある童顔に阪神ファンは胸キュンとなった。

 その幼顔が二塁ベース上で歯を見せたのは、16日の聖地での初打席初打点となる二塁打だ。西勇投手、梅野捕手と並んだお立ち台を、室伏尚美さんは女性の目で詠んだ。

 先週5試合で、藤浪投手は中継ぎで3試合登板し4回で自責点0。四球を出して前川照男さんを悩ませるが、安堵(あんど)句は期待がこもっている。

 山前知樹さん、黒星だったが、元阪神タイガースの歳内投手の晴れ姿はうれしかったんだな。

 今週の投句は貧打だった。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次週はドラフト会議開催のため、次回は11月1日必着。掲載は3日。

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