成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(10月第2週 週間賞)

[ 2021年10月17日 08:00 ]

 <週間賞>

一段と 作者の胸で ひかり増し

   (大阪府摂津市 前川 照男)

 <佳作>
流す汗 天王山へ 間に合わす
   (兵庫県西宮市 宮本 明彦)

トンネルを 抜けて笑顔の 輪に入る
 (香川県宇多津町 中山 喜博)

うす目開け 今日はGを 応援や
    (京都府京都市 池上 博)

勝ちました でもヤクルトも 負けません
     (千葉県松戸市 堀 卓)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 積年のライバル巨人に14年ぶりに勝ち越したが、むねすかし(ソーダ水)を飲んだ気持ちにならないのは、覇権を争うヤクルトにM(マジック)が点灯したことと、阪神タイガースの自力Vが消滅したことだ。

 そんな中でも選手は一丸となって闘っている。

 とりわけ今回は苦労人たちの活躍が目立って投句も彼らのものが多かった。

 まず13日・巨人戦は坂本捕手の独壇場だった。
 2回に今季初適時打を放ち、4回には828日ぶりの今季1号弾。それも同点ソロで自ら虎の金メダルを首にした。
 多くの金メダル句の中から前川照男さんにも週間賞メダルを。

 14日の同カードは、高橋と山口両投手の息詰まる投げ合いだった。
 9回2死一、二塁で前日昇格した板山選手が、自身5年ぶり2度目の決勝二塁打。続く木浪選手も二塁打で矢野監督の采配が的中した。練習の汗はうそをつかないと宮本明彦さん。

 5日のDeNA戦、こちらサトテルは60打席ぶりの安打がタイムリーヒットとなり勝利の輪に入った。中山喜博さん、長いトンネルだったね。

 15日、あかん巨人がヤクルトに負け、池上博さんの願いを裏切った。
 大阪弁でいうと「しぶとい」の上に「ド」がつくほど、ここに来てのヤクルトは強いね堀卓さん。

 でも、勝負は下駄を履くまでわかりまへんでぇ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は最終戦日必着。掲載は翌週火曜日。今シーズン最終回です。どしどし投句してください。 

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