成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(6月開幕週 週間賞)

[ 2020年6月23日 08:00 ]

<週間賞>
勝ち負けを 先ずはさておき 感謝する
 (和歌山県和歌山市・田村 好史)

<佳作>
「日本一成る」 と指揮官 決めている
    (大阪府高槻市・梅津 昭)

敗戦を 悔しがれるのも また嬉し
   (大阪市都島区・喜多 哲士)

6000勝 邪魔せぬ心 虎やさし
   (大阪市城東区・後藤 憲之)

正夢で 六甲おろし 歌いたい
  (広島県廿日市市・木本 眞教)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 新型コロナウイルスのため約3カ月遅れで今季が開幕した。
 無観客で始まった東京ドームの巨人阪神戦セレモニーで矢野監督のあいさつは、感謝の言葉からだった。

 田村好史さんも感謝を前に出し、3連敗を横に置いた。さすがベテラン、配球の妙がある。これぞ阪神タイガース川柳魂だ。
 予祝、赤パンツなど、矢野監督の前向きな心理を梅津昭さんはしっかり詠んでいる。

 喜多哲士さんの自虐(じぎゃく)句にも余裕を感じるのは、開幕早々だからか自粛のなかで悟ったからか。また嬉し、がいいな。

 開幕戦で西勇輝投手は先制プロ初本塁打など投打に大活躍した。後藤憲之さんは、とりあえず巨人の記録に塩を贈った阪神タイガースをほめる。

 広島の新人、木本眞教さん、これからは何度でも歌えますよ。
 はじめチョロチョロ、中パッパ……秋にはおいしいご飯が食べられるように、この応援川柳が無観客の代わりをしばしつとめましょう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は28日必着。掲載は30日。予備日に試合が入った時は、その試合に関する作品は翌週扱いとします。

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