成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(7月度月間賞 8月第1週 週間賞)

[ 2022年8月9日 08:00 ]

 <月間賞>

夏休み 子ら飛び跳ねる 2ホーマー
 (千葉県松戸市 堀 卓)

 <週間賞>

戦術を 果敢に仕掛け 快幕し
 (大阪府大阪市 後藤 憲之)

 <佳作>

梅妻に まかせ感謝の お立台
 (大阪府大阪市 望月 謙志)

ヒーローが スタメンでなく 盛り上がり
 (大阪府摂津市 前川 照男)

九回の 裏はテレビを 消して寝た
 (香川県高松市 島田 章平)

奇跡の芽 日毎に育ち 根を拡げ
 (大阪府大阪市 杉本 五郎)

 【講評】

選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 後半戦開幕。

 ヤクルト小川投手からいきなり3連打し、直後ダブルスチールを決めてあっという間に3点を取った。

 後藤憲之さんの句にもそのスピードが見えるようだ。

 初貯金で単独2位。

 ひらがなのラインアップは子供たちにもよく分かり、7月30日は「さいき」投手が「うめの」捕手の攻守の援助もあって6回4安打2失点で約3年ぶりに聖地で勝ち星をあげたのは望月謙志さんの句の通りだ。

 長期ロード初日の2日、巨人戦のヒーローは7回1死二、三塁で代打に出た北條選手。

 前川照男さんの句はここでセンターへ犠牲フライを打って勝利打点を挙げた脇役を詠んで穿(うが)ちをきかせた。

 島田章平さん、9回裏にテレビを消して寝たのは7月29日のヤクルト戦だろうね。

 わたしは6日の広島戦で5対2で勝っていて岩崎投手ならと寝て翌朝驚いた。この日、地上派のテレビ放送はなかった。

 後半戦が始まって3カード全て勝ち越しで貯金3。

 首位ヤクルトとのゲーム差は8・5、そろそろ杉本五郎さんのように期待をふくらませている句が増えてきている。

 月間賞は堀卓さん。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は8月14日必着。掲載は16日。

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