成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2023(6月 第2週)

[ 2023年6月13日 03:30 ]

 <週間賞>
ドローでも 死闘5時間 手を叩く
(大阪府東大阪市 密本 勉)

 <佳作>
感激の 杜の都で 初ヒット
(大阪府堺市 石河 健二)

こら江越 その活躍を 今するか
(大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

新エース 才木強気の 投げっぷり
(神奈川県横浜市 大坪 覚)

ピーゴロで 湯浅苦の中 ホッと締め
(大阪府大阪市 後藤 憲之)

 【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 2日が雨天中止になり5日に移ったので9連戦のハードスケジュールになった。

 3日からのロッテとのセ・パ首位対決3連戦はさすがの接戦で、才木投手が佐々木朗希投手に土を付けた翌5日は密本勉さんが詠むように今季最長の5時間7分もかかって延長12回7―7で引き分けた。

 6日から仙台―北海道と疲れの中、北上して連戦したのだが、石河健二さんの詠む二十歳の若武者DH・前川右京選手が通算11打席目でプロ初ヒットを放って「やるやんか」と虎ファンの覚えがめでたくなった。

 7日、佐藤輝選手が祖父母の前で田中マー投手から連続三塁打して喜ばせた。

 8、9、10日は今季初めて3連敗したが貯金はまだ16ある。

 浜田竜哉さんの「こら江越」は日本ハムへ移籍した元虎戦士の江越選手が4号本塁打を打ったりレーザービーム返球で前川選手を本塁で刺したりしたのを穿(うが)っている。

 11日、日本ハムからその江越選手らとのトレードできた渡辺諒選手が虎の子の1点をもぎ取ったから、ま、ええとしよう。

 この日、才木投手は7回4安打無失点で大坪覚さんの投げっぷりの句ができたし、9回湯浅投手が2死から四球と安打であわやサヨナラ負けのシーンで後藤憲之さんのホッと締めの見付けを生んだ。

 ピーゴロに虎ファンの吐息が聞こえてきた。

 さあ、今夜から聖地に帰ってきてオリックス戦だ。

 頑張って応援しよう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は6月25日必着。掲載は27日。

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