成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(5月第3週 週間賞)

[ 2022年5月24日 08:00 ]

 <週間賞>

 初完投 初メダルまで ピッカピカ
 (大阪府東大阪市 水口 千枝子)

 <佳作>

  延長戦 テレビとラジオ 二刀流
   (兵庫県朝来市 早野 葉子)

   好リード 好送球で 投手たて
   (愛知県名古屋市  幅 茂)

     復刻で 復帰早々 初笑顔
    (京都府京都市 池上 博)

 スピードの 爪痕残す 100盗塁
   (三重県伊賀市 平井 哲夫)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 しびれましたぁ~。

 先週は3勝3敗で、勝つも負けるも、しびれまくりの好ゲームばかりだった。

 だから、その熱気をのせたしびれ句が山と届いた。

 17日からのヤクルト戦で、まず糸原選手の1号。次いで守護神・岩崎投手が今季初与四球から13試合ぶり失点で初●。

 そのしびれを20歳の若武者・西純投手が、無四球でプロ初完投の○。それも自ら2ランを放ち、マルテ1号ソロ、大山6号3ラン、佐藤輝10号ソロの各選手の影をうすくした快挙で輝いた。
 水口千枝子さんのピッカピカには、その初々しい笑顔まで見えてくる。

 私には懐かしくてしびれる大阪タイガース創設時代の復刻ユニホームでの巨人3連戦。

 20日、9回2死、走者を置いて2ストライクから大山選手が7号同点2ラン。マンガや映画でしか見ない光景に、3万9180観衆は大しびれ、各家庭でも早野葉子さんのように、二刀流しびれをする人も多かったようだ。

 今回のしびれ本家、長坂捕手の句も多かったが、捕手本来の投手を支える仕事句にしびれて幅茂さんを入選にした。

 22日、伊藤将投手のプロ初完封で、今季初○を復刻ユニホームと初笑顔に見つけた池上博さん、お帰りなさい。

 近本選手が打って守って走ったらチームは強い。平井哲夫さん、爪痕残すはいいね。

 巨人に11年ぶりの3カード連続勝ち越し。

 今夜からの交流戦にも、しっかり爪痕を残して戦い、しびれさせてもらいましょう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は29日必着。掲載は31日。

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