成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(6月最終週 週間賞)

[ 2020年6月30日 08:00 ]

<週間賞>
ともかくも バース超えたに 期待する
    (東京都三鷹市・田崎 信)

<佳作>
初勝利 めげず歩んだ 9年目
   (香川県高松市・多田 英二)

球児へと 聖地の砂を 贈る虎
    (宮崎県宮崎市・荘子 隆)

助かった ヤクルト飲んで 生き返る
 (埼玉県さいたま市・家城 慎二)

悪い菌 六甲オロシで 吹き飛ばし
   (大阪府高槻市・堀家 市次)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 先週のヤクルト戦は、いきなり近本選手の二塁打、糸井選手の先制二塁打に続いてマルテ選手の特大2ランで始まった。

 青柳投手の6回0/3で被安打1の無失点を見て「え~がな、やるやん」とつぶやいた。

 翌24日の第2戦の7回表、期待のボーア選手が来日初安打を放った。バース選手の来日初安打より3打席多い19打席目のことを「ともかくも」と田崎信さんは、穿(うが)った見付けの期待句を詠んで初入賞。

 家城慎二さんが、この白星で生き返ったと詠んだが、続く連敗で〝あかん〟と思ったら、多田英二さんが27日のDeNAとの2戦目で、伊藤和投手が挙げたプロ9年目の初白星を喜んだ。

 28日には、外国人トリオが主軸に揃い踏みした。M(マルテ)、B(ボーア)、S(サンズ)のMBSを毎日放送とかけた句がたくさんきたが、第一発想は捨てた方がいい。

 今回は、みんな新人さんの句だ。新型コロナウイルスのため、選抜に続き選手権大会も中止となった高校球児のために阪神タイガース監督、コーチ及び選手たちらが聖地の砂を集めてキーホルダーに詰め、プレゼントする善意句の荘子隆さん。

 その菌を応援歌で吹き飛ばしたい、と堀家市次さん。早くスタンドで合唱できるといいね。

 選にはもれたが、初投稿してくれた中澤俊恵さん、早く輪の中に入ってください。待っています。

 ※7月6日の予備日に試合が開催された場合は、その試合に関する投句は翌週扱いになります。なお、月間賞は来月分と合わせて、6・7月月間賞として7月下旬に選出します。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月5日必着。掲載は7日。

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