成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(6月第2週 週間賞)

[ 2022年6月14日 08:00 ]

 <週間賞>

韋駄天(いだてん)が 走った、捕った 勝ち決めた
  (大阪府摂津市 前川 照男)

 <佳作>

大山で 西が笑って 西が泣く
  (兵庫県西宮市 やぶちゃん)

実力の パを青柳が 無力にす
 (大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

タイガース パに交われば 熱くなる
  (兵庫県西宮市 宮本 明彦)

勝ちすぎて 春の憂いを 忘れさせ
   (京都府京都市 池上 博)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 長いトンネルを抜ければ単独4位だった。

 今季64試合目、4度目の正直でついに最下位脱出。
 させたのは佐藤輝選手の代走・熊谷選手の足だった。

 11日のオリックス戦、難敵山本由伸投手をやっと打ち、同点とした延長11回のドラマを前川照男さんが詠み週間賞。

 同種の句は多く届いたが、11回裏の内野安打性の三塁ゴロをさばいてゲームセットにした好捕句はなかった。

 7日、8日のソフトバンク戦は大山選手の打棒が明暗を分けた。決勝二塁打で西勇輝投手が勝ち、翌日は無安打で、7回1失点と好投した西純矢投手が負けた。やぶちゃんの見つけがいい。

 10日、強打のオリックスを7回2安打無失点で抑えた青柳投手は、関西ダービー3連勝の火をつけた。浜田竜哉さん、交流戦3勝と防御率0・00で2冠だもんね。

 交流戦12勝6敗で2位は宮本明彦さんでなくても虎ファンは熱くなったよ。春の椿(ちん)事だった借金最多16を6にまで戻して、3位・広島の背中に触れる2差まで近づいた。池上博さんもリーグ戦再開まで、ひと息ついてください。

 12日、佐藤輝選手が13号3ランを含む、1試合自己最多の6打点を叩き出し、交流戦の大手締めをしたのに、「キモティー」句がまったくなかったのは、みんなホッとしたからなのか、6点の祝儀弾と見たからだろうか。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は26日必着。掲載は28日。

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