成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(7月第1週 週間賞)

[ 2022年7月12日 08:00 ]

 <週間賞>

七夕の 眠れぬ夜の 悔しさよ
   (富山県富山市 石黒 義朗)

 <佳作>

西の意地 西ではじまり 西で勝つ
  (広島県廿日市市 木本 眞教)

スイスイと ツバメ手玉に 五冠王
   (兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

脇役と もう呼ばせない 二人組
     (千葉県松戸市 堀 卓)

一休み 思いもよらない 三連休
  (兵庫県西宮市 杉江 加奈子)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 先週は3試合しかなかったが、内容は充実したものだった。
 その一つは近本選手の連続安打が、どこまで続くか。

 結果は石黒義朗さんの句のように、牽牛(けんぎゅう)、織女(しょくじょ)も残念がる7日、30試合で止まった。悔しがったのは本人もだが、応援していた虎ファンも同じだ。

 2つ目は6日、広島に今季初勝利したことだ。

 西勇投手が6回1/3を2安打2失点の粘投で5勝目を挙げた。木本眞教さんの句の通りだが、中継ぎの渡辺、湯浅両投手、抑えの岩崎投手の働きも大きかった。
 佳作3句目の堀卓さんが詠んだ北條、山本選手も忘れてはいけないな。

 3つ目は、なんと言っても8日、首位ヤクルトを敵地で下したことだ。

 それも青柳投手が3安打完封し、チームも6戦ぶり23度目の2桁安打。さすがエース5冠王だ。室伏尚美さんのスイスイが気持ちい~。

 近本選手も今季1号弾を放ち前夜の鬱憤(うっぷん)を晴らしたようだった。杉江加奈子さん、ヤクルト選手の早期回復を祈りましょう。

 この思いもよらない2連休+1休日でためたエネルギーを、今夜からの巨人戦にぶつけてもらいましょう。
 雲は薄いよ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は24日必着。掲載は26日。

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