成瀬國晴選　タイガース川柳大賞

◆成瀬　國晴（なるせ・くにはる）
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第２４回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰（文化功労者部門）、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp】

タイガース川柳2023（5月　第3週）

[ 2023年5月23日 03:30 ]

　　＜週間賞＞
独り勝ち　してはセ界の　為ならず
（千葉県木更津市　安田　清一）

　＜佳作＞
豊橋の　地に刻みたる　勝ち名乗り
（愛知県豊橋市　高橋　洋充）

今日は誰　6番ライト　玉手箱
（兵庫県西宮市　やぶちゃん）

追悼の　七連勝や　太っさん
（大阪府東大阪市　谷垣　正直）

久々に　今日は梅野の　バットの日
（和歌山県かつらぎ町　窪田　泰壽）

　【講評】
　選考委員長・成瀬國晴（イラストレーター）

　A・R・E、アレ、あれっと思っている間に今季初の貯金11。阪神タイガースファンとしては日本一となった1985年当時と同様に味わう40試合消化して貯金11の美酒だ。

　いっぺん言ってみたかった上から目線のセリフを安田清一さんが詠んで週間賞。

　16日、豊橋での中日戦は4年ぶりで、この鬼門地で村上投手は4失点したが3勝目を挙げた。チームとしてはなんとこの地では75年ぶりの白星だ。

　住人の高橋洋充さんの句にある「地に刻みたる」がチームの積年の思いが詠まれている。勝ち名乗りを受けるのは決勝打を含む2打点を挙げた「6番ミエちゃ～ん」。

　そのライトを守る6番打者が定着していなかったが18日、ミエちゃん選手が初回、2死満塁で勝利打点となる二塁打を放ち塁上でギャルピース。ところが20日、0―0で息詰まる9回表2死一、二塁で6番打者だったドラフト1位・森下選手がプロ初のサヨナラ安打。球団ルーキーとして「1―0」劇打は77年ぶりの快挙だった。

　やぶちゃんさん、開けてびっくり玉手箱とはうまく見付けたが、島田選手、井上選手らもいて6番ライトのピースはなかなか固定できないなぁ。

　元阪神タイガース監督だった中西太さんが鬼籍に入られたことが18日、報じられた。この日、阪神は今季最長の7連勝して、まな弟子・岡田監督はいい供養したと思うよ谷垣正直さん。21日、梅野捕手は4回の第2打席で開幕戦第1打席以来、92打席ぶりを含むタイムリー2本放ち3打点。窪田泰壽さん「バットの日」がいいね。

　▽応募方法　〒530―8278　スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu－o＠sponichi.co.jp、ファクスの場合は（電）06（6346）8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は28日必着。掲載は30日。