ロッテ・鈴木 プロ初セーブ「しっかり腕を振って投げた」球団11年ぶり日本人左腕が決めた

[ 2024年4月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2-0西武 ( 2024年4月17日    ZOZOマリン )

<ロ・西>9回から登板した鈴木(撮影・西川祐介)
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 右打者へのクロスファイアが覚醒を予感させる。4年目のロッテ・鈴木がプロ初セーブを挙げた。「うれしいです。緊張感はあったがしっかり腕を振って投げた。心の準備はしていた」。左腕ながら送り出されたのは、先頭から右打者3人が並ぶ9回だった。

 オフは美馬の紹介で、楽天からパドレスに移籍した松井に願い出て自主トレを共にした。20年のドラフト1位左腕は、右打者の内角を襲う直球の大切さを肌で学び、投げ込むようになった。試合前時点で右打者へは被打率・071で、左打者の・385よりも大幅に良かった。吉井監督も「キャンプから凄い真っすぐが良くなった」と評した。

 2―0の9回。右の外崎に中前打を許したが、アギラー、中村剛を抑え、最後は左打者の山村を右飛に打ち取った。守護神の益田を再調整で欠く中、球団では11年ぶりの日本人左腕のセーブという大仕事をやってのけた。指揮官から「ああいう場面で経験を積んでいいピッチャーになってほしい」と期待された。

 開幕から8試合連続無失点。右打者への強さを、本人も「真っすぐを攻めきれていることがつながっていると思う」と実感する。今季プロ最速の153キロも計測。この日は三振こそなかったが、奪三振率は驚異の13・50を誇る。「宝仙堂の凄十パワーナイター」と銘打たれたこの日も、パワーみなぎる直球だった。(神田 佑)

 《4月で4人セーブは過去最多》鈴木(ロ)がプロ初セーブ。ロッテ左腕のセーブは昨年のメルセデス(1S)以来で、日本人左腕では13年松永昂大(1S)以来11年ぶりとなった。なお、チームの左腕がシーズン2S以上を記録すると98年の河本育之(9S)、藤田宗一(7S)以来となるがどうか。また、今季のロッテでは横山2S、益田、国吉各1Sに次ぐ4人目のセーブ。チームで4月までに4人がセーブをマークするのは、過去5度の3人を抜く最多人数。

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