菅野無念…8回に追いつかれて降板 開幕21イニング目で初失点、9Kも10年ぶり開幕3戦3勝を逃す

[ 2024年4月18日 20:18 ]

セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2024年4月18日    甲子園 )

<神・巨>8回、同点を許した菅野(左)と小林(右) (撮影・須田 麻祐子)
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 巨人の菅野智之投手(34)が18日の阪神戦(甲子園)で今季3度目の先発登板。3年ぶりの完封ペースだった8回に追いつかれて降板し、開幕投手を務めて12勝(5敗)をマークしたプロ2年目の2014年以来10年ぶり2度目となる開幕3戦3勝を逃した。

 4日の中日戦(バンテリンD)で7回4安打零封、11日のヤクルト戦(神宮)で6回3安打零封と開幕から2戦13イニング連続無失点中の菅野。この日も2017年に最優秀バッテリー賞を受賞した同学年の盟友・小林誠司捕手(34)と3試合連続でバッテリーを組んでマウンドに上がった。

 すると、その小林が2回、2死二塁で入った第1打席で中前適時打を放ち、いきなり菅野を援護する。三塁側ベンチ前でキャッチボールをしていた菅野は一塁ベース上の小林に向かって笑顔でガッツポーズ。前回登板した11日のヤクルト戦(神宮)でも小林が6回に先制そして決勝の左前適時打を放っており、この日も“スガコバ”が躍動した。

 初回から制球にやや苦しんだ菅野だったが、小林が時には大きなジェスチャーで、時にはマウンドまで行って盟友を鼓舞。菅野も徐々に調子を上げ、5回まで毎回の7奪三振で開幕からの無失点を18イニングまで伸ばした。

 その後も順調にイニングを重ね、7回まで3安打無失点でジャスト100球。1―0のまま迎えた8回には1死走者なしの場面で回った打席に入り、今季最長となる8回に突入した。

 だが、この8回だった。かつて自主トレーニングをともにし、ここまで投手戦を繰り広げてきた相手先発右腕・西勇の代打・前川に左前打されると、続く近本にも左前打され、無死一、二塁のピンチ。

 中野の送りバントは菅野が好フィールディングで三塁に送球して1死一、二塁となったが、ここで打席に入った森下に初球の外角低めスライダーを左前に運ばれ、1―1の同点。菅野はここでマウンドをドラフト1位ルーキーの西舘に譲って降板となった。菅野にとっては開幕から21イニング目での今季初失点だった。

 菅野の投球内容は7回1/3で打者30人に対して112球を投げ、6安打1失点。今季最多の9三振を奪い、与えた四球は2つ、直球の最速は151キロだった。

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