ソフトB・柳田 驚速の今春1号!打球速度182キロ 小久保監督「まだ打球が若い」

[ 2024年3月15日 05:25 ]

オープン戦   ソフトバンク5―0巨人 ( 2024年3月14日    ペイペイD )

<ソ・巨>初回、3ランを放つ柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 打球速度182キロをたたき出す“驚弾”だった。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が14日、巨人とのオープン戦で今春1号アーチを放った。初回に戸郷から右翼席中段まで運ぶ圧巻の3ラン。オープン戦出場8試合、21打席目に飛び出した待望の一発だ。6年ぶりの30発超えに照準を合わせる鷹の主砲が、チームのV奪回のために打ちまくる。 

 捉えた打球音がペイペイドームに響き渡った。主砲・柳田がオープン戦21打席目に“今春1号”となる先制3ランを放った。

 初回無死一、二塁のチャンスで巨人の開幕投手・戸郷が2球目に投じた真ん中高めの143キロ直球を豪快に振り抜いた。打球は右翼スタンド中段まで一直線。打球速度は驚異の182キロを記録した。「いいスイングができたと思います。芯に当たったのでいい音がしました」と手応えを口にした。

 36歳シーズンを迎えても“超人ぶり”は変わらない。メジャーでトップレベルの打球速度を誇る大谷(ドジャース)は昨季最高が190・9キロで平均は151・9キロ。遜色ない当たりに、小久保監督は「まだ打球が若いなと思いました」と表現してニッコリ笑みを浮かべた。

 3度の本塁打王の実績を誇る新加入の山川は「ギータさんは反対方向にも打てますし、引っ張ったらああいう打球が行きますし。速かったですねえ。後ろで見ていて“すげーな”と思いました。えぐいですね」と自身とは異なるタイプのスラッガーの一発に感嘆の声を上げた。

 3月29日のオリックスとの開幕戦に向けて、主砲のエンジンが温まってきている。この日が8試合目となるオープン戦出場。前日13日の巨人戦の2打席目にオープン戦初タイムリーを放ったばかりだった。この打席からバットを寝かし気味に構えるなど、引き出しの豊富な柳田らしく試行錯誤をしながら準備を進めている。

 現時点の状態については「50%くらいですね」と控えめに自己評価。「本番になったら気持ちも全然違うと思う。気持ちが入ったら負荷もかかってくる。そこを耐えられるようにコンディションを良くしていきたい。あと少しですが、自分を追い込んで開幕したいです」と話した。

 今季の目標は「打率3割、30本塁打、5盗塁」。6年ぶりの30本塁打超えに照準を合わせている。超強力クリーンアップの中核として圧巻のアーチを量産し、チームを4年ぶりの頂点へ導く。 
(木下 大一)

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