【落合×鈴木啓示対談】初出場の球宴で野村克也氏に丸裸 サインの打ち合わせと思いきや…

[ 2024年3月12日 17:25 ]

鈴木啓示氏(右)とオレ流チャンネル「博満の部屋」で対談した落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が12日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第6回目として、歴代4位の通算317勝を挙げた元近鉄投手・鈴木啓示氏(76=本紙評論家)をゲストに招いて対談を行った。

 そこで出会ったのが南海の正捕手・野村克也氏だった。球宴でバッテリーを組むことになり野村氏とサインの打ち合わせをすることになったが、ここに罠が仕掛けられていた。「“鈴木、サイン合わせしよう。これストレートやぞ、これカーブやぞ、これスライダー、シュート、フォークやぞ”って言われた時にストレートの時は、はいって言った。カーブ、スライダー、シュート、フォークやぞって言われた時は返事できへんねん。“お前、わかっとるのか”って言われてね。僕、直球しか投げません、言うて」。ここから野村氏の巧みな話術に見事にはまっていった

 「“お前、シーズン中抜いたようなボールでチェンジアップみたいなボール投げてきよるやないか”って。あれ、チェンジアップちゃう。自称カーブですって。カーブいうのは曲がるからカーブいうんやけど、私のは曲がらへんけど、スピードが鈍ってチェンジアップみたいになるんです」と野村氏が対戦した際に疑問に思っていたことを丁寧に説明したという。

 新人の鈴木氏は野村氏の問いに真摯に答えていたが、百戦錬磨の野村氏に丸裸にされたと気づいた時には手遅れだった。「そうか。なら、お前ツースリー(フルカウント)になったら何やねん?」と問われると「ストレートでお願いします」と返答。「初球は?」と問われると「ボールになったら困りますからストレートでお願いします」と自身の配球の考えを次々に素直に答えていったという。「自分で裸になったわけよ。それでオールスター終わってからガンガン打たれた」と苦笑いしながら振り返った。

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