3年間で直球の平均速度が92マイル→96マイル→99マイルに急上昇 ロイヤルズ左腕ラガンズに注目

[ 2024年3月6日 11:10 ]

ロイヤルズの左腕コール・ラガンズ(AP)
Photo By AP

 ESPNのジェフ・パッサン記者がこの春のキャンプでスカウトたちから特に注目を集めている選手としてロイヤルズの左腕コール・ラガンズ(26)を挙げている。あるスカウトはジェイコブ・デグロムのサウスポー版だと言い切った。

 確かにものすごい球を投げる。2月25日のエンゼルス戦では直球の平均速度は99・2マイル、最速101マイルで、マイク・トラウトも、アンソニー・レンドンも明らかに振り遅れていた。信じられないのは球速の急上昇ぶりで、22年は平均92・1マイルだったのに、23年は96・5マイル、そして今年は百マイルに近づいている。空振り率も22年が11・7%、23年が27・9%で、今年はさらに上がるのだろう。変化球はチェンジアップ、カッター、カーブ、スライダー。カッターも球速が23年の91・8マイルから、この春は95マイルに届いた。一番良い変化球はチェンジアップで23年は被打率・152、空振り率34・4%だった。

 元は16年、レンジャーズのドラフト一巡指名選手。ケガに悩まされ、18年から20年は実戦登板がゼロ。メジャー昇格は22年になった。22年の成績は9試合に先発し0勝3敗、防御率4・95。昨季はブルペンに回され、シーズン中にロイヤルズにトレードされた。アロルディス・チャプマンとの交換だった。ロイヤルズでは先発投手として起用され、12試合に先発、5勝2敗、防御率2・64の好成績だった。

 まだメジャーで136イニングしか投げていないが、これからデグロムのようなメジャー最高級の投手に成長していくのではと期待されている。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月6日のニュース