ドジャース・大谷 今日古巣エ軍と初対戦 青の「顔」絶好調打率・714で再会 トラウトと盟友対決も

[ 2024年3月6日 02:30 ]

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 ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、アリゾナ州グレンデールでエンゼルスとのオープン戦(同午前10時5分開始)に出場する。オープン戦打率・714、7打席連続出塁中と、絶好調で迎える移籍後初の古巣との対戦。エ軍時代「トラウタニ」コンビを組んだ盟友マイク・トラウト外野手(32)が出場すれば、昨年8月22日のレッズ戦以来196日ぶりの同一試合でのプレーとなる。

 7億ドル(決定時約1015億円)の男が、ついに古巣と対戦する。大リーグ公式サイトもこの日「打率・714の大谷が、古巣と初めて再会する」とし、「エ軍戦に向けて準備は整っている」と注目の一戦への期待感を膨らませた。

 新天地でのオープン戦3試合で1本塁打を含む7打数5安打5打点、打率・714と好調をキープ。この日、完全休養日だった大谷は7打席連続出塁中のまま、5日(日本時間6日)のエンゼルス戦でDH出場の予定だ。ド軍は2月24日にもエ軍と対戦したが、敵地でもあり欠場。青い大谷として、初めて赤の古巣を迎え撃つ。

 メジャー移籍後6年間在籍し、21、23年には史上初の2度の満票でのア・リーグMVPに輝くなど足跡を残したエ軍。特別な思いがあるチームに変わりはない。昨年12月14日のド軍入団会見でも「私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスの皆さん。今振り返っても素晴らしく大切で、忘れられないそんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました」と深く感謝。ユニホームこそ変わったが、エ軍ファンからも大きな声援が起こる光景が予想される。

 盟友との再会も注目される。「トラウタニ」と呼ばれ通算30度のアベック弾を放ったトラウト。この日のレンジャーズとのオープン戦は欠場したが、ド軍戦に出場すれば昨年8月22日のレッズ戦以来196日ぶりの大谷と同じ試合でのプレーとなる。敵として戦うのは昨年3月21日のWBC決勝以来350日ぶり。大谷のド軍移籍について長く沈黙した後、2月中旬にようやく「良かったと思う。彼はドジャースにふさわしいと思う」とコメントした。左有鉤(ゆうこう)骨骨折からの復活を目指す今季。オープン戦は打率・125と低調だが、大谷との再会が実現すれば、かつての盟友には大いに刺激となりそうだ。

 古巣との初対決は、シーズンへ向けても重要な一戦になる。大谷は6日(同7日)のホワイトソックス戦と合わせて、今季初めて2日連続で試合出場を予定。連続試合出場による手術明けの右肘の状態をチェックするための、大事な初戦になる。

 ≪「MV3」「D―3」「ムーニーマン」「ベッタニマン」…愛称募集≫ド軍の24年版メディアガイドが発表され、MVPトリオの大谷、フリーマン、ベッツの3人と正捕手スミスが表紙を飾った。また、この日ド軍の専門サイト「ドジャース・ネーション」がSNSで「ビッグ3の愛称はどうすべき?」とMVPトリオの愛称を募集。ファンから「MV3」「D―3」「ビッグブルー」や、「ムーニーマン」「ベッタニマン」「BTM」など、3人の名前をもじったものなどさまざまな候補が集まった。

 ≪「トラウタニ弾」通算30度≫エンゼルスでの大谷とトラウトのアベック本塁打「トラウタニ弾」は、昨年7月2日のDバックス戦の大谷31号、トラウト18号が最後。現役では最多の通算30度目だった。アベック弾時のチームは21勝9敗、勝率.700。エ軍のアベック弾球団記録はトラウトとアルバート・プホルスの48度。大リーグ記録はブレーブスのハンク・アーロン、エディ・マシューズの75度。

 ▽昨年WBCでの大谷VSトラウト 3月21日の決勝で、前回王者・米国の主将トラウトは「2番・中堅」で出場。大谷は侍ジャパンの「3番・DH」で出場し、3―2の9回に7番手としてDHを解除して登板した。先頭・マクニールは四球もベッツを二ゴロ併殺打。2死走者なしでトラウトを迎え=写真、直球で2度空振りを奪うなどフルカウントとし、6球目の外角140キロのスイーパーで空振り三振に斬った。4球投げた直球は最速163キロなど全て100マイル(約161キロ)超え。09年の第2回大会以来14年ぶり3度目の世界一を決め、MVPに輝いた。

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