飛躍の2年目を見据えていた矢先のアクシデント 「左肩関節脱臼」のオリックス・内藤の復活を願う

[ 2024年2月27日 09:38 ]

オリックス・内藤
Photo By 共同

 飛躍の2年目を見据えていた矢先のアクシデントだった。オリックスの高卒2年目・内藤は、17日の日本新薬との練習試合で初回に先頭打者の三塁線への打球に飛びついた際に、左肩付近を強打。その日中に宮崎市内の病院で「左肩関節脱臼」との診断を受けた。

 1年目の昨季は5月に左膝手術を受け、約5カ月に渡って長期離脱。フェニックス・リーグでの実戦復帰を経て、今春初の対外試合となった15日のセガサミーとの練習試合では、2安打1打点とアピールしていた。「怪我をしてから、無意識に(左膝を)かばってしまう部分があった。今はもう怖さや痛みもないし、意識的に怪我したところに体重をかけてやってます」。野球ができる喜びを味わい、「第一は怪我なく1年間やることが大事」と今季の目標を掲げていただけに、実戦での全力プレーで起こったアクシデントで誰よりも悲痛な思いを抱えているのは本人だろう。

 負傷後は25日現在まで三角巾姿で別メニューを続けている。日本航空石川で高校通算53本塁打を誇り、元日の能登半島地震で被災した母校に向けて「僕が活躍することで元気を与えられれば」と力を込めていた心優しき大砲候補。再び訪れた試練を乗り越え、長打力をプロのグラウンドで発揮する日を待ちたい。
 (記者コラム・阪井 日向)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月27日のニュース