落合博満氏 オリックスの4連覇は「可能性ある」 吉田輝星は高校時代評価も「ひと皮向けてない」

[ 2024年2月27日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が27日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。球団史上2度目のリーグ4連覇を狙うオリックスについて語った。

 4連覇の可能性について問われると、落合氏は「可能性はありますよ」と回答。「野球のスタイルは変わんないだろうと思うしね。また今年も代わるがわる選手を使うんだろうしね」と中嶋聡監督の手腕に期待を寄せた。

 吉田正尚(レッドソックス)、山本由伸(ドジャース)と年々主力が抜ける厳しい状況だが「抜けていく分にはそれはしょうがないんであってね。誰がその穴を埋めるかっていうのは…。いなくなったものを勘定してもしょうがないしね。誰かが出てくるもんだよ」と新戦力の台頭を期待した。

 オリックスの強さについては「わかんない。そんな強いっていうようなイメージはないんだよ」と説明した。その上で「なんとなくゲームを勝ってるっていうようなね。ただ、ピッチャーを中心にした野球をやってるっていうことだけは間違いないんだろうと思う。打線のチームではない」と付け加えた。

 オフに吉田輝星投手が日本ハムとのトレードで加入したことにも言及。起用法について「(首脳陣は)どういうふうな使い方をするのか見てる段階じゃないの?」とし「高校野球で実績を残したからプロで必ずしも通用するとは限らないんであってね。あまり良さがピンときてないんだわ。高校生の頃はいいピッチャーだと見えてたんだけども、何かひと皮むけてないんじゃないのかな?」と解説した。

 吉田の高校時代に良かった部分としては「完投能力」を挙げ「高校生の中だからいいと見えたのかもしれないけどね。自分がどういうふうに考えて野球に取り組んでるかということなんじゃないのかなと思う。頑張ってもらいたいなとは思いますけどね。終わってからの結果が全てを物語るっていうような世界なんでね。みんなそれなりのものは持って入ってきているのがこの世界だから」と秋田の後輩となる右腕に期待した。

 オリックスの課題としては「山本と山崎(福也)が抜けた25、26勝の穴をどうやって埋めるかっていうのは大変だと思うけどね」と指摘。「ベンチの采配は大きくなりますよ。それなりにピッチャー陣も若いピッチャーが出てきているような報道はされているけど、これは使ってみないとわからない。どこまで穴を埋められるかっていうことなんじゃないかと思う」と分析していた。

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