ソフトB・武田 ドラ1・前田悠にエール「どれだけ上を見てやるか」

[ 2024年2月27日 05:25 ]

ソフトバンク・武田
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 上だけ見て楽しく努力――。ソフトバンクの武田翔太投手(30)が、同じ高卒ドラフト1位投手で自身以来のルーキーイヤーデビューが期待される前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)にエールを送った。

 「僕の場合も3軍で倉野さんが付いていた。1軍で投げることよりは下でやる、下積み時期が一番大事」。今の前田悠同様、当時は3軍投手コーチだった倉野1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターによる特別育成プログラムを受け、1年目から8勝を挙げた。

 春季キャンプに育成課程はスタート。「メニューをすべて2周してました。1日2回、同じことをした。倍の練習はきつくないけど。練習の2周がきつかった」と武田。前田悠は今春3度ブルペン入り。膝立ちの捕手相手、実戦形式なしと制限がある。武田の場合は投げることに制限があった。直訴し、1度ブルペン入りしたが強制終了させられた。

 「数球投げたところで倉野さんに“だめ、まだ、投げるな”と。そこからひたすら体づくり。慌てることはないけど、気持ちが埋もれちゃいそうになる。どれだけ上を見てやるかですかね」。18歳の心に宿っていたもどかしさを思い返した。

 ただ、カリキュラムで、体の変化を感じる。6月に1軍初合流。「投げるまではもう、歯を食いしばってやるしかない。きつい努力は実らないと思う。楽しく、自分の中でできているときほどうまくいく。いやいやでやっているのではなく、そうじゃなくなったら、努力は実ると思います」と経験談を交え、18歳に助言を送った。 (井上 満夫)

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