ソフトB・近藤 23日由伸撃ちで奪首だ 交流戦首位打者「その勢いのままやっていきたい」

[ 2023年6月22日 05:00 ]

<ソフトバンク>周東と話しをしながらアップを行う近藤(撮影・中村 達也)
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 絶好調男が“由伸撃ち”に狙いを定めた。ソフトバンクの近藤健介外野手(29)が21日、リーグ戦再開初戦となる23日のオリックス戦で対戦が濃厚な相手エース・山本の攻略を誓った。交流戦では打率トップの・413をマークするなど調子が上昇。山本に対して今季5打数無安打だが、日本ハム時代の昨季は打率・500と得意とした。好調な打撃で難敵を打ち崩す。

 簡単な仕事ではないからこそやりがいがある。リーグ戦再開初戦となる23日のオリックス戦で対戦が濃厚なのはエース・山本。昨年まで2年連続で投手4冠、今季もリーグトップタイの6勝を挙げている右腕との対決を前にし、近藤は「そんなに連打は出ないと思うので、1点を取れるところで取る野球をして、全員でつないでいくことが大事になってくると思う」と気合を入れた。

 山本に対して日本ハム時代の昨季は10打数5安打、打率・500と好相性だったが、今季はこれまで5打数無安打1四球と結果が出てない。「フォームも変わっていて、完成度も年々上がってきている」。左足を上げずにスライドさせる山本の新フォームへの対応が鍵。進化を続ける右腕から「いいところで勝ちにつながるようにやっていきたい」と勝負どころでの一本をイメージしていた。

 交流戦は18試合に出場し、12球団トップの打率・413をマークし、本塁打は同3位タイの5本、打点は同2位タイの15と打ちまくった。「感覚は日々、いろいろと変わる。その時を意識して試合に臨んだのがハマってくれた。何が良かったとかはないですけど、練習での自分のいい感覚で試合に臨むようにしている」。ファウルや空振りといった打ち損じが減り、本来の確実性を取り戻している。

 14日のヤクルト戦での左翼守備でダイビングキャッチした際に腰を痛めたが、ペイペイドームで行われた全体練習ではハツラツとした動きを見せた。藤本監督は「当然、近藤が打てば打線はつながってくる。腰?もう全然大丈夫でしょう。2日間(の休日)でリフレッシュできたんじゃですか」と変わらない働きを期待した。

 首位オリックスに1差。“由伸撃ち”で勝利を呼べば、チームは4月21日以来となる首位に浮上する。「大事な試合になってくると思う。交流戦はいい感じで終えられたので、その勢いのままやっていきたい」と近藤。交流戦での好調さをそのままぶつける。(森 寛一)

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