阪神“超異例”左3投手で逃げ切りも! 岡田監督が島本の勝ち継投入り示唆 岩崎、岩貞と左腕トリオ形成

[ 2023年6月22日 05:15 ]

<阪神練習>キャッチボールで汗を流す島本(撮影・椎名 航)
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 阪神・湯浅の不在で手探りだった勝利の方程式を岩崎、岩貞、島本の左腕トリオで形成する可能性が出てきた。岡田監督は練習後、好調をキープする島本の勝ちパターン入りを示唆。結果を残す背番号46のポジションが上がっていることを明かした。

 「いやいや、そらおまえ、(島本は)内容もええからなぁ、おーん。まあ十分、そら任せられるよなぁ、6回にしろ7回でもなぁ」

 島本は5月23日に今季初昇格し、初登板となった翌24日のヤクルト戦で1点劣勢の8回に登板して1回無失点。直後に打線が逆転に成功し、4年ぶりの白星を挙げた。16日のソフトバンク戦でも同点の5回から登板し2回を零封。チームの勝ち越しにより、2勝目を手にした。ここまで5登板で2勝と荒稼ぎし、プロ野球歴代4位のデビューから通算125試合無敗(7勝)という勝ち運も持つ。だが、当然ながら運だけでもなく指揮官は「えらい良い」と状態の良さに太鼓判を押した。

 7回の島本からバトンを受けるのは岩貞だ。首痛が癒えて14日に再昇格すると、16、17日のソフトバンク戦ではいずれも8回のホールド機会で起用され無失点。経験も豊富で23日からのDeNA3連戦へ向けて「ブルペン陣が0に抑える形を見せることでチームも安定してくると思う。リーグ戦再開にあたって気を引き締めて」と気合を入れ直した。9回には既に10セーブをマークしている岩崎が君臨。岡田監督は、湯浅の離脱中に関して「最後は岩崎でいく」と改めて明言するなど、信頼も厚い。

 右腕では石井、加治屋もスタンバイ。基本的には5人で勝ちパターンをローテーション起用していく可能性が高いものの、「島本→岩貞→岩崎」の3人で勝利のバトンをつなぐ可能性も十分ある。守護神が不在でも層の厚さを誇る虎のブルペン。チームのストロングポイントであることは変わらない。(遠藤 礼)

【データ】
 ○…中継ぎ投手にホールドが採用された05年以降、同一チームの左腕による20ホールドと20セーブは、08年西武(星野智樹25H、グラマン31S)、10年中日(高橋聡文31H、岩瀬仁紀42S)、14年西武(ウィリアムス20H、高橋朋己29S)、22年ソフトバンク(嘉弥真新也28H、モイネロ24S)の4例。ベンチに3人の左腕が入ることはあっても、全員を勝ちパターンで起用するのは珍しい。

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