広島・新井監督 4番は龍馬固定「相手も4番にいたら嫌だ」 打順にこだわりなしの本人にも“副産物”が

[ 2023年6月22日 05:01 ]

広島・西川
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 広島は21日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で全体練習を再開した。あす23日の巨人戦(マツダ)からのリーグ戦再開を前に、新井貴浩監督(46)は、西川龍馬外野手(28)を4番に固定する考えを示した。主砲のマクブルームは不振で2軍調整中。どの打順でも対応力に定評のある西川を交流戦終盤から引き続いて4番に置き、現在4位からの浮上を図る。

 新井監督は、上位浮上への“軸”を西川に定めた。今季は1番、2番、5番も含め、さまざまな打順で出場してきた好打者を4番に固定し、赤ヘル打線につながりを生む。

 「この形(西川4番)で、となると思う。彼はどの打順でも対応できる。ベンチからすると、(西川)龍馬の存在はありがたい。相手も4番にいたら、それはそれで嫌だと思う」

 指揮官は西川の対応力を称賛した上で、不振で2軍調整中のマクブルームに代わる主軸として期待を寄せた。西川は13日の楽天戦から4番で起用され、6試合で打率・375(24打数9安打)と結果も伴っている。「4番はコロコロ変えたくない」という新井監督の方針で、今後も4番起用が継続。当の西川は自然体を強調した。

 「あまり気にしていない。また切り替えて、セ・リーグ(球団)とやろうと思う」

 打順へのこだわりは強くない。ただ、4番に座ったことで思わぬ“副産物”もあった。

 「アキ(秋山)さんがどういう対応しているのかを見て、一緒の入り方をしたりとかもしていた。それがある程度、結果にもつながったので良かったと思う」

 3番を務める秋山を、以前より間近で見ることができたのは大きかった。今季フルイニング出場を続けるベテランからは常に刺激をもらっている。「アキさんがやっている以上は、アキさんより若い自分らがやらないといけない。おじさんには負けないように、という感じでやっている」と、28歳は覚悟を示した。

 梅雨の真っただ中でも、西川のバットは湿らない。打率・310は秋山に次ぐチーム2番目の数字。開幕から試合を重ねながら調子を上げており、6月は同・333と好調を維持する。「僕は暑くなった方が体が動く。ここからもうちょい上げていければと思う」。交流戦を終え、チームは貯金2の4位。あす23日からは0・5ゲーム差の3位・巨人との一戦でリーグ戦が再開し、週明けの27日からは2位・DeNAとの上位対決が待ち受ける。巻き返しに向けて、新4番・西川が攻撃陣に勢いをもたらす。 (長谷川 凡記)

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