【独占直撃 オリ・舜平大の秘密(上)】目指すは165キロ!カーブも大事「他にないので(笑)」

[ 2023年6月22日 06:30 ]

【オリックス山下インタビュー】笑顔で自らの応援タオルを手にする山下 (撮影・奥 調)
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 オリックス・山下舜平大投手(20)は高卒3年目の今季、開幕投手でデビューし、ここまで9試合に登板して6勝1敗、防御率1・51と驚異の成績を残している。直球とカーブのほぼ2球種で打者を圧倒する「令和の新怪物」の凄さの秘密は――。次世代のエース候補としてブレークを果たした20年のドラフト1位右腕が、本紙の独占インタビューで数々のこだわりを披露した。 (聞き手・中澤 智晴)

 ――ここまでの成績をどう見ているか。
 「あまりトータルでは見ていないですが、課題はあるので、それを一試合ごとにクリアしていくのが、自分のやるべきことかなと」

 ――順調にきている?
 「順調とは思いますが、この数試合を見ても、そこまで良くはないので。後半に向けて準備しないとなと思い始めています」

 ――投球フォームはテイクバックが小さいショートアーム。変えるきっかけは?
 「昨年、ケガ(腰の成長痛)で4カ月間、野球ができなくて、その時に一気に変えようと思った。このフォームが一番はまったので変えました」

 ――参考にした選手は?
 「(パドレスの)ダルビッシュさんや(エンゼルスの)大谷さんもそうですが、メジャーリーガーは結構、ショートアームにしている人が多い。動画を見たりして参考にしていました。後は平井さん(現1軍投手コーチ)が昨年は育成コーチで、ずっと舞洲にいたのでいろいろ見てもらいました」

 ――今でも改良中?
 「もちろん。全然満足していないし、完成していないので。まだまだ球速も出ると思っているし、球自体も良くなると投げながら思うので。全然まだまだです」

 ――最速159キロ。今年中に160キロ?
 「そうですね。そこは目指して練習しています。今年に限らず、どんどんマックス(最速)は更新していきたいです」

 ――将来的には165キロも?
 「そうですね。マックスは165キロですが、常時(平均球速)も大事にしています」

 ――特徴的なカーブはどうやって覚えた?
 「中学校の時から投げ続けていますが、高校(福岡大大濠)の時に他の変化球を禁止されて、それしか練習することがなかったので、単純に時間を費やせたというか」

 ――大事な球?
 「大事というか、他にないので(笑い)。真っすぐと同じぐらい重要です。真っすぐとカーブで通用するように頑張っています」

 ――カーブで気をつけていることは?
 「回転数やスピード。抜かないつもりで投げている。(パワーカーブ?)そうです。決めにいくときは速く鋭く。余裕のある時は初球は大きく曲げたりとか、投げ分けることはあります」

 ――参考にしているのは?
 「高校の時は(ソフトバンクの)モイネロ選手のカーブを見ていましたが、今はないです」

 ※舜平大の秘密(下)に続く。

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