ソフトB投手陣、先発ローテ目指し初日からバッチバチ!藤本監督ニンマリ「いい相乗効果」

[ 2023年2月2日 05:00 ]

ブルペンで投球練習を行う森(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 プロ野球は1日、西武を除く11球団がキャンプインした。ソフトバンクはA、B組が宮崎市、C組が福岡県筑後市で実施し、主力中心のA組は初日から18投手がブルペン入りした。今キャンプの重要テーマは先発ローテーション6人の確立。ともに先発挑戦中の森唯斗投手(31)、藤井皓哉投手(26)、開幕投手の有力候補・東浜巨投手(32)らが熱のこもった投球で火花を散らした。 

 白球がキャッチャーミットを叩く音が間断なく響いた。キャンプ初日から大盛況だったA組のブルペン。オスナ、ガンケル、有原の新加入組、ベテランの和田を除く18投手が次々と向かった。斉藤和投手コーチが「しっかり自主トレしているという感じがした。初日だし、みんなテンションが上がっている」と満足そうに話した。

 特に熱かったのが先発ローテーション入りを狙う投手たちのアピールだ。元守護神で本格的な先発転向に燃える森はいきなり100球を超える投球で、斉藤和コーチが「まだ投げてんのかという感じだった」と振り返ったほど熱がこもった。

 こちらも先発に挑戦中の藤井も約50球を投じた。直球に加え、長いイニングを投げるために習得中のカーブを交え投げ込んだ。「1年間、先発ローテーションを守るためのしっかりとした土台づくりをしたい。自分のやるべきことをやっていくだけ」と力を込めた。

 先発枠は6投手に絞られていき、さらに開幕投手を決める段階へ進んでいく。昨季までエースとしてチームを支えた千賀が大リーグのメッツへ移籍し、争いは大混戦の状況だ。3年ぶりの栄誉を狙っている東浜は直球だけ61球のブルペン投球。沖縄尚学で08年の選抜大会で優勝し、亜大でもバッテリーを組んだ嶺井を相手に投げ「懐かしい感じがした」と話し、「(力的には)7割ぐらい。まだまだこれから」と先を見据えた。

 藤本監督は第3クール(11~14日)終了をメドに開幕投手を決めたいと話した。昨秋のキャンプでは東浜、石川、和田、大関、藤井を開幕候補として挙げていたが、名前がなく発奮したのが初日から飛ばした森だった。負けじと左腕・大関が最速151キロをマークするなど、ブルペンの活況は続いた。

 指揮官は「森がそれだけやったら若い人はもっとやらないといけなくなる。いい相乗効果」とニンマリ。激しいサバイバルはさらに本格化していく。(森 寛一)

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月2日のニュース