日本ハム・石井が23年キャンプの12球団1号アーチ 肉体改造効果で二塁の定位置獲りへ

[ 2023年2月2日 06:00 ]

日本ハム紅白戦   白組4-2紅組 ( 2023年2月1日    タピックスタジアム名護 )

2回、先制3ランを放つ日本ハム・石井(撮影・高橋 茂夫)
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 23年の幕開けを飾った。日本ハムの石井一成内野手(28)が1日、沖縄・名護での春季キャンプ初日の紅白戦で白組の「7番・二塁」で出場し、先制の右越え3ランを放った。二塁のレギュラー獲りを目指す中、持ち味の長打力でいきなり猛アピールした。

 球春到来を告げるように、「12球団一番乗り弾」が右翼芝生席で弾んだ。キャンプ初日のいきなりの実戦となった紅白戦。石井がパワーアップしたスイングを見せつけた。

 「素直にうれしいです。よく分からないですけど、自分のポイントで打てたことが大きい」

 2回無死一、二塁だ。上原の144キロ直球を捉えた。5回先頭でも中前打を放ち、3打数2安打3打点。「いい選手もいっぱい入ってきたので、負けないように。セカンドで出たい」と定位置を狙う今季へ、最高のスタートを切った。

 進化の秘密は肉体改造にある。昨季終了後に、新庄監督から「体を大きくした方が成績が安定するよ」と助言を送られ、このオフはウエートトレーニングに注力。一日4食の食トレも功を奏し、体重は3キロ増で83キロになった。筋肉量も昨季と比べて3キロほどアップし「打球速度も上がっていたので、そこは成果が出ているのかな」と手応えがある。

 昨季は102試合の出場でいずれもキャリアハイの6本塁打、32打点を記録。23年の記念の一発を放った男は新球場「エスコンフィールド北海道」での第1号本塁打にも意欲を見せる。「(ライバルは)清宮あたりじゃないですか。たぶんあいつは1打席目で力むと思うので、チャンスかな」と石井。笑いながらも自信あふれる表情が、実現を予感させた。(田中 健人)

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2023年2月2日のニュース