Vamos弾!! 阪神・ミエセス 破壊力満点52スイングで10発 開幕右翼争いへ状態「いい感じ!」

[ 2023年2月2日 05:15 ]

ランチ特打で豪快な打撃を披露するミエセス(撮影・大森 寛明)
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 打って、守って、開幕右翼奪取へ本気モードだ。阪神の新助っ人・マイナーリーグ通算140本塁打のヨハン・ミエセス外野手(27=前レッドソックス傘下3A)が、キャンプ初日から大ハッスルを見せた。ランチ特打では52スイングで10本の柵越え。シートノックでは右翼の位置に入り、ライバルの高山、板山らに負けじと軽快な動きを見せた。新外国人が初日からシートノックに参加するのは超異例だ。

 「練習に対して、量も多いし、質がある。厳しい中でやっているな、というのはある」

 最高気温22度。強い日差しが降り注ぐ中、ウオーミングアップで早くも息が上がった。スタッフに「Vamos(さあ、行こう!)」とスペイン語で鼓舞され、苦笑い。くしくも宜野座合流初日の1月30日に、同じ掛け声でナインを盛り上げたこともあって、ちょっぴりバツが悪そうだった。それでも、バットを握れば迫力満点。同じ新加入のノイジーと並んで行ったランチ特打で何度も衝撃音を響かせ、次々とスタンドに叩き込んだ。

 「しっかりコンタクトできるように、というのは意識している。いいスイングと、いいコンタクトだね」

 有望株の前川が左上肢のコンディショニング不良で戦線離脱し、ドラフト1位の森下も2軍にいる。高山や井上ら、まだライバルはいるものの、あわよくばオレが…の思いはあるだろう。岡田監督もいきなりシートノックに入ったミエセスに対して「そんな慌てる必要はないとは言うたんやけどな」と制するほど、精力的に動いた。正右翼手までの距離は離れていても、結果を残せば、勝手にその座は近づいてくる。

 状態の良さはM砲自身が一番感じている。「いい感じです!」。沖縄の青空に負けないさわやかな笑顔を振りまき、充実の一日を終えた。 (八木 勇磨)

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2023年2月2日のニュース