ロッテ・朗希 春季キャンプからWBCモード 2・17侍合流初日から吉井監督「30球投げられるように」

[ 2023年1月24日 05:20 ]

ロッテ・佐々木朗希
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 ロッテは23日、ZOZOマリンでスタッフ会議を行い、石垣島春季キャンプの方針などについて話し合った。侍ジャパンで投手コーチも務める吉井理人監督(57)は、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する佐々木朗希投手(21)に言及。2月17日から始まる侍ジャパンの宮崎合宿初日から実戦形式で30球投げられるように指示したことを明かした。

 あくまでも吉井監督の個人的な思いだ。各国を代表する大リーガーたちがガチンコで立ち向かってくるWBCで、プロ1年目から手塩にかけて育ててきた佐々木朗が躍動する姿を思い描いた。

 「(ダルビッシュや大谷は既に米国で戦っており)世界のチームを相手に異国の地で朗希や山本由伸が投げるところって見たい。“日本には、こんな凄い投手がいるんですよ”って、世界の人に知ってもらいたい」

 前日にオンエアされたラジオ番組では準決勝、決勝で佐々木朗と山本を登板させたい意向を語っていた。これは昨年12月に収録されたもので「あれは侍ジャパンの戦略ではない。個人的な意見と言いましたよね」と笑ったが、若き右腕たちが日の丸を背負い、大リーガーをきりきり舞いさせる夢は変わらない。

 吉井監督は、佐々木朗と「3日前に、ばったりとトレーニングルームで会った」といい、その場で話し合った。石垣島キャンプでの調整法については、チーム全体の守備練習を除き、「投手の実技の練習はWBC球でやってもらおうと思っている」と明かした。

 ロッテの春季キャンプは2月13日から遠征メンバーが沖縄本島に移動し、練習試合を開始。佐々木朗の実戦に向けての準備も青写真はできている。

 「若い子はWBCより早く実戦で投げなければいけないので、その子たちと同じメニューでやる。侍のキャンプが17日からなので、沖縄本島遠征の初戦、2戦目に投げる投手と同じような調整になる。試合で30球投げられるように、ということですね」

 移動翌日の14日は中日戦(北谷)、15日には昨年から2次キャンプ地となった糸満での初実戦となるヤクルト戦も行われる。1年前は2月19日の日本ハム戦(名護)が初実戦で、いきなり163キロを計測。最速164キロを誇る完全男・佐々木朗のコンディションが想定通りなら、侍ジャパンの合流前にマウンドに上がることも不可能ではなくなる。(横市 勇)

 ≪「今のところ順調」剛速球動画を投稿≫昨季終了後からWBCで使用される大リーグ公式球で自主トレに励んできた佐々木朗は、ここまで順調にコンディションを整えている。自身のインスタグラムでは、ブルペンで捕手を座らせて剛速球を投げ込んでいる動画を投稿。「今のところ順調です キャンプまで残りも頑張ります」とコメントを添えた。

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2023年1月24日のニュース