広島・秋山 移籍1年目は不完全燃焼 来季フルイニング出場して「若手の壁」になる

[ 2022年12月3日 05:00 ]

契約更改を終えて取材に応じる秋山(撮影・河合 洋介)
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 広島・秋山翔吾外野手(34)は2日、広島市南区の球団事務所で交渉し、3年契約2年目の来季を現状維持の推定年俸1億5000万円プラス出来高払いで更改した。6月下旬に入団した今季は、故障で離脱するなど出場44試合にとどまった。来季は再びフルイニング出場を目指し、定位置奪取を狙う「若手の壁」となる活躍を誓った。

 戦力補強として加入しただけに、離脱した悔しさは大きかった。「どんな環境でもできる、もっとタフな選手でいたかったし、これからはいたいと思う」。秋山は、大リーグから6月下旬に日本球界に復帰。しかし、故障に見舞われるなど不完全燃焼の1年に終わった。

 「出られる全試合に出たわけではなく、納得できる数字でもなかった。しっかりと対応して、結果を出す姿をもっと見せたかった」

 8月にへんとう炎、9月にはコンディション不良で計2度の登録抹消を経験。出場は44試合にとどまった。体調が整わず、打率・265と打撃面でも本来の姿を見せられなかった。

 来季で35歳を迎えるものの、ベテランとしての扱いは求めていない。西武時代にプロ野球歴代2位の739試合連続フルイニング出場を達成。「そういう(フルイニング出場したい)気持ちはある」と全試合出場にこだわって今オフを過ごす。

 「今日は休む、途中交代でオッケーという考え方から淘汰(とうた)されていった選手を見ている。そのため(フルイニング出場をする)には、普通のオフの過ごし方では、たぶん無理」

 少しの出場機会さえ譲るつもりがないのは、定位置を死守する難しさを知っているから。新井監督が積極的な若手の起用を見据えている中、「こういうタイミングで若い選手が出てくる可能性はある。レギュラーの選手は、それをはね返さないといけない」と主力としてのプライドを隠さなかった。

 契約交渉前には大野練習場で振り込むなど、今オフの練習量は豊富だ。「(来春キャンプまでの)60日間でどれぐらいやれるか。2月に入ったところで、まず動きを見せられるようにしたい」。若手の台頭は大歓迎。その上で若ゴイの壁となって立ちはだかる。(河合 洋介)

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2022年12月3日のニュース