高校時代は軟式だった同大・真野凜風が2回0封 侍ジャパン大学代表候補合宿2日目

[ 2022年12月3日 18:09 ]

最速149キロを計測した同大・真野凜風
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 来年7月開催予定の第44回日米大学野球選手権大会に出場する野球日本代表「侍ジャパン」大学代表候補選手の強化合宿2日目が、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われ、7イニング制の紅白戦を2試合行った。午前の試合で先攻の白組2番手として3回から登板した来秋ドラフト候補に挙がる同大・真野凜風(3年=天理)が最速149キロを計測するなど2回を1安打無失点に抑えた。

 「自分の持ち味が三振につながったというのは、いいものを出せたと思います」

 先頭打者で来秋ドラフト上位候補の上武大・進藤勇也(3年=筑陽学園)から空振り三振を奪うと、1死一塁では3打席目に強烈な左中間へのソロ本塁打を放った慶大・広瀬隆太(3年=慶応)の1打席目に対戦し、見逃し三振。いずれも「縦から投げて真横に曲げるイメージ」という特徴的な鋭く曲がるスライダーを決め球に関東の猛者を手玉に取ると、2イニング目は一転、3つの内野ゴロで3者凡退。常時140キロ台後半を計測した直球とのコンビネーションで、代表入りへアピールした。

 高校まで軟式で、大学から硬式に挑戦。2年秋に先発で初勝利を含むリーグ戦3勝を挙げると、今秋は全8試合に救援登板して防御率0・00でシーズンを終え、先発、リリーフともに適性を示している。6月の平塚にも招集されていたが、諸般の事情で辞退。今回が代表候補合宿初参加となるが「ずっと緊張しっぱなしだったんですけど、来年のジャパンに入る強い気持ちを持って来ました」とトップレベルでも通用することを証明した。

 大商大・上田大河(3年=大商大高)とともに、来年の関西を引っ張っていく存在として期待される。「当然、プロを目指してやっている。プロを目指しても恥のないような選手になって、手本になれるようにやっていきたい」。異色の経歴を持つ長身右腕は、どこまでも上を目指す。

 ◇真野 凜風(まの・りんか)2002年(平14)1月8日生まれ、奈良市出身の20歳。奈良教育大付属小1年から飛鳥紀寺コンコルドで野球を始め、飛鳥中では軟式野球部に所属。天理では軟式野球部で2年時に全国ベスト4、国体3位。3年時は背番号8で中堅手、投手として出場。同大では2年春からリーグ戦に登板し通算4勝。最速151キロに球種はカットボール、スライダー、カーブ、スプリット、シュートを操る。1メートル86、82キロ。右投げ右打ち。

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2022年12月3日のニュース