今季パ首位打者の日本ハム・松本剛 約4倍増の年俸8600万円でサイン 来季は「打率3割&30盗塁」

[ 2022年12月3日 06:00 ]

新背番号7のバルーンとくす玉を手にポーズする松本剛
Photo By 代表撮影

 今季パ・リーグ首位打者に輝いた日本ハムの松本剛外野手(29)が2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来季目標に「打率3割&30盗塁」を掲げた。今季は左膝骨折での一時離脱があったが、出場117試合で打率・347、44打点、21盗塁はいずれも自己最多となった。今季年俸2050万円から約4倍増となる6550万円アップの8600万円でサインし、飛躍の12年目を見据えた。

 プロ11年間の苦労が一気に報われた瞬間だった。約4倍増の年俸8600万円の提示を受けて一発サイン。苦しみながらつかんだ“タイトル料”も上乗せされており、松本剛は球団の最大限の評価に感謝した。

 「本当に最高の評価をしていただいた。僕自身も今年ダメだったら、クビになる覚悟はもうできていたので」

 背水の覚悟で臨んだ11年目だった。17年に115試合に出場し、打率・274で初の規定打席に到達。レギュラーを射止めたかと思われたが、翌年以降は数字を落とした。高卒同期入団の上沢、近藤に水をあけられ「やっぱり一緒にやりたい、一緒の舞台で野球をしたいなという思いがずっと心にあった」と振り返る。

 今季は新庄監督から開幕4番に抜てきされ、2安打と好スタート。7月に左膝骨折で約1カ月間離脱したが、復帰後は指名打者専念で最後まで打率をキープした。自分自身との勝負にも勝ち「自信を持って言えるのは、一回も腐らずにやることができた。(同期の)あの2人がいてくれたから、僕もここまで頑張れた」と感謝した。

 新庄監督からは既に、来季30盗塁を目標に掲げられており「そこはもう僕の中でノルマとしてオフシーズンは取り組む」と話し「3割打つことにこだわりを持っていたので、そこは必ず達成したい」と力を込めた。18年の失敗は繰り返さない。「3割30盗塁」を達成した先に、2年連続の飛躍が待っている。

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2022年12月3日のニュース