巨人・大勢、同じ兵庫出身・サッカー堂安の活躍に「自分も頑張ろう」日の丸背負うWBCへ刺激

[ 2022年12月3日 05:30 ]

サンタ姿でガッツポーズをする巨人・大勢(球団提供)
Photo By 提供写真

 今季は新人最多タイの37セーブで新人王にも輝いた巨人・大勢投手(23)が2日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4100万円増で2年目では歴代9位となる年俸5700万円でサイン。サッカーW杯で強豪のスペインを破って史上初の2大会連続決勝トーナメント進出を決めた日本代表の戦いに刺激を受けた守護神右腕は、来春のWBCでの世界一を誓った。

 成績が勝敗に直結する守護神。その大役を新人ながら1年間務め上げた。だから競技は違えど重圧のかかる場面で結果を残す難しさは知っている。4100万円増で2年目では歴代9位となる年俸5700万円でサインした大勢の言葉は、自然と熱を帯びていった。

 「落とせない試合でしっかり結果を残して勝つ。少ないチャンスで勝ち切ったのは凄い」

 日本時間の午前4時開始だったサッカーW杯のスペイン戦をリアルタイムで観戦。強豪に逆転勝ちした日本代表に魅了され「それぞれ役割があり、それぞれ重圧も違う。その中で結果を出すのは難しいなと僕も年間通して思った」と実感を込める。今季は1年目ながらチームにおいて重要なポジションである抑えを任されて、新人最多タイの37セーブを挙げて新人王。チームは4位に低迷したが、その活躍が年俸大幅増という形で評価された。

 サッカー日本代表からは、その振る舞いも勉強する。注目しているのは練習後や試合後に行われるインタビュー。「長友さんとかが決意表明しての試合だったので、そういうのが伝わってきて感動した」と言う。特に尊敬するのは同じ兵庫県出身で1学年上の堂安。「サッカーだけじゃなくスタイルが好き。あえて見たいなと思えるような状況をつくって結果を出す」と心酔する。ドイツ戦に続きスペイン戦でも同点ゴールを決めた有言実行の男に「やっぱり凄い。自分も頑張ろうと思った」と刺激を受けた。

 野球界も来年3月に世界一を争うWBCが控える。11月の強化試合でも侍ジャパンに選出された右腕は本大会でも守護神候補だ。「選ばれたら世界一になるために自分のピッチングを披露したい」と大勢。サッカー日本代表のように、最速159キロを誇るその右腕で世界に衝撃を与える。(小野寺 大)

 ≪年俸5700万円は2年目では歴代9位≫大勢(巨)が4100万円増の年俸5700万円で契約を更改した。入団2年目の年俸は04年和田(ダイエー)の8000万円が最高で5700万円は歴代9位。巨人では14年菅野の7000万円、00年上原浩治の6600万円に次ぐ3番目の高額となった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月3日のニュース