ソフトB・甲斐野「国民を沸かせられたら」元侍闘志メラメラ サッカー日本代表に刺激受け来季の活躍誓う

[ 2022年12月3日 05:00 ]

契約更改を終え、会見するソフトバンク・甲斐野(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの甲斐野央投手(26)が2日、ペイペイドームで契約更改交渉に臨んだ。現状維持の3600万円でサイン。1年目の19年に侍ジャパンで日の丸を背負った右腕は、同日のサッカーW杯でスペインに逆転勝利を収めた日本代表から刺激を受け、来季5年目での完全復活を誓った。(金額は推定)

 甲斐野は会見場で青き炎を燃やしていた。この日、サッカーW杯1次リーグ最終戦で、日本代表は崖っ縁の戦いに勝った。“無敵艦隊”スペインを逆転で撃破。ドイツ戦に続く大金星に沸く列島が早朝から報道されると、元侍右腕の心も揺さぶられた。

 「輝かしいですよ。選手の方が。うらやましいし、元気をもらえる。日本代表で活躍して、国民を沸かせられたらと思って見ていました」

 自身は1年目の19年に65試合に登板し侍ジャパンに選出された。セットアッパーとして「プレミア12」で世界一に貢献し、日の丸の重みを知る160キロ右腕は「本当に凄すぎる」と刺激を受けたイレブンに最敬礼。自身は20年から3年連続で30試合登板に届いていない現実を受け止め、足元を見つめた。

 今季は27試合に登板し2勝0敗、防御率2・52で現状維持の3600万円でサイン。優勝が懸かった終盤戦は敗戦処理が続き、優勝マジック1で迎えた10月2日のロッテ戦では救援登板も四球から失点。「チームの四球の多さは僕のこと。0で抑えていればチャンスがあった。そこが頭に残っていて、悔しさが残る」と挫折を味わった。

 宮崎秋季キャンプでは全体練習後の誰もいなくなったブルペンで投げ込んだ。「一番は練習量を増やして、自信を持って投げていく」。自主トレは東洋大時代の同級生でDeNAの上茶谷、楽天・藤井らと汗を流す予定で「シーズンが終わった時に心の底から笑えるように」と、崖っ縁から列島を笑顔に導いたイレブンにも負けない逆襲を目指す。 (福井 亮太)

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2022年12月3日のニュース