藤川球児氏 日本シリーズを占う オリックスは“奇襲”が鍵 ヤクルトは1、3、5、7番に注目

[ 2022年10月16日 22:45 ]

阪神・藤川SA

 元阪神投手で野球解説者の藤川球児氏(42)が16日、NHK「サンデースポーツ」(後9・50)に出演。22日から始まる日本シリーズについて言及した。

 2年連続のヤクルトVSオリックスという組み合わせになった日本シリーズ。藤川氏は「本当に正直五分と五分。戦力はほぼ同じですね」と話し、「オリックス先発には絶対的な山本投手。ヤクルトも小川選手がずっと調子がいい。しかも中継ぎは延長になっても十分に戦える戦力がそろっている。そしてお互いチームに4番の柱がいる。ただ現状では村上選手よりも吉田正選手の方が状態がよく見えます」と分析した。

 昨年の雪辱に燃えるオリックスについては「オリックス特有なんですけど、短期決戦では個の力だけではなく、奇襲、奇策、そして秘策と呼ばれるものが必要になる。オリックスは去年のファイナルSでその戦い方をしています」とした。

 オリックスは昨年CSファイナルSの第3戦ロッテ戦、1点を追う9回無死一、二塁の場面で打者の小田がセオリーなら送りバントのところを、裏をかいて初球からバスター。これが劇的な同点適時打となり日本シリーズ進出を決めていた(規定により延長戦なし)。藤川氏はこの場面を振り返り「中嶋監督の勝負勘が完璧に働いた。思いがけないところで仕掛ける。こういった奇襲が第1戦、山本投手が投げている2点あれば絶対勝てるという試合でもし成功すると、相手に大きなダメージが残ったまま3戦以降流れていくような気がします」と話した。

 一方のヤクルトの戦い方としては「もちろん4番の村上選手がいるんですけど、1、3、5、7番(塩見、山田、オスナ、サンタナが鍵になる)。4番の村上選手を境にして、1番からランナーを出して村上選手で2点、3点。もしくは2アウトランナー一塁くらいで残ったところを、村上選手が歩かされてオスナ選手、サンタナ選手でまた3点取る。一気に3点取れるような攻撃力がある」と分析していた。

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2022年10月16日のニュース