【広島・新井新監督と一問一答】理想の監督像、再建策、山本浩二氏からの激励の言葉は

[ 2022年10月12日 14:47 ]

<広島>大勢の報道陣の前で抱負を語る新井新監督(右) (撮影・奥 調)
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 球団OBで広島新監督の新井貴浩氏(45=本紙評論家)が12日、広島市内で就任会見に臨んだ。今季限りで退任した佐々岡真司監督(55)の後任として球団から要請を受け、受諾。松田元オーナー(71)からもチームの再建と次世代育成に期待を寄せられており、粉骨砕身で挑む決意を見せた。

 以下、就任会見の新井新監督と一問一答を抜粋で。

(会見冒頭で新井監督からあいさつ)
 「皆さん、こんにちわ。来シーズンからカープの指揮を執ることになりました新井です。よろしくお願いします」

 ―引退後、外からカープはどう見えたか。
 「もちろん、一緒にプレーした選手もまだプレーしていますし、新しい選手も。外から見ていて楽しみなチームだなと感じていましたし、若手にしてもまだまだできる若手がたくさんいるなと感じていました」

 ―コーチ経験のない監督でもある。重圧は。
 「もちろん、あります。ありますが、そのあたりの覚悟というはできています」

 ―理想の監督像は。
 「まさに、その質問来ると思ったのですが、自分で考えてもどの監督を目指してというのがピンとこない。自分らしく、肩ひじ張らず、やっていく中で気づいたら、そういう監督になっていた。それは皆さんが評価してくれることだと思っています」

 ―チームは4年連続Bクラスに沈んだ。再建へは。
 「今を戦いながら、来年戦いながらが基本ですが、中期的なこと、長期的なことも考えながら指揮をしていかなければと思います。ただ、基本的には目の前の1試合、1試合の積み重ね。選手たちには目の前の試合をとにかく全力で頑張ってくれ、と言いたいですし、そこをマネジメントするのが私であり、コーチだと思っています」

 ―現役時代にお世話になった山本浩二さんとお話は。
 「もちろん、浩二さんには一番に報告の電話をさせて頂きました。(かけられた言葉は)大変じゃけど、頑張れよ、と。何かあったら相談に乗るから、と言っていただきました」

 ―仲の良かった選手も多い。今後の係わり方。
 「一緒にプレーした選手もたくさんいますし、彼らは自分が現役の頃に、どのような考えで、どのようにプレーしてきたか、は一番間近で見てきてくれている。多分、う~ん、これは厳しいぞ、と思ってくれているのではないでしょうかね(笑)」

 ―コーチ陣に求めること。
 「私もそうですが、勝つためにはどうしたらいいのか、を優先順位の1番として考えてほしいです。色んな起用とか采配はあるが、一番は勝つために。自分もそう考えています」

 ―現場復帰は思ったより早かったか。
 「(監督就任を)そもそも想定していなかった。全部のことに驚いています」

 ―現在のチームの強み、課題も踏まえて、どういう野球を。
 「強みは投手も野手もこれからという選手がたくさんいます。ポテンシャルの高い選手もたくさんいて、楽しみです。ウイークポイントとしては今年の戦いで、(広島の)昔からの伝統の野球はグラウンドを走り回る野球。私も小さい頃に、そういう野球見てきています。その意味で、少し走るという点では、寂しかったなと思います。これは足が速い、遅いではなしに、盗塁ができるできないではなしに、もっと走塁の意識を持ちながら、打つだけではなく。打、走の両面で相手にプレッシャーを掛けられるようなチームにしていきたい」

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