落合博満氏 打率を残す“極意”「フォアボールを取っちゃう」という意識とは

[ 2022年10月12日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が12日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。打率.367、52本塁打、146打点という圧巻の数字で3冠王に輝いた1985年に続き、2年連続、そして史上初となる3度目の3冠王に輝いた1986年シーズンについて語った。

 2年連続3冠王を獲得した85、86年はともに四球数が101だった落合氏。3冠王と四球の数には何か関係があるのか。落合氏は当然っといった感じの表情を見せながら「いかにしてボール球を振らないかってことですよ」と語った。

 そこから落合氏の3冠王を狙う上での“極意”が明らかになった。「(打)率を残すっていうのは、例えば前の3打席でノーヒットだったら4打席目をどうするかって考えるでしょ。で、そこで1本打てりゃいいけども、最悪3の0で終わってもいいやっていう。フォアボールでいけるんだったらフォアボールを取っちゃうっていう」といった意識が重要だったと説いた。

 落合氏の現役時代の四球数は1475、死球は63で四死球合計で1538個だったが、自分の死球数を聞いた落合氏は「よく63個のデッドボールで収まったよ」とニヤリ。この数字はかなりの際どいボールを避けたということかと聞かれ「そういうことです」とドヤ顔を見せ「避けっぱなしです」と笑った。

 落合氏が常々口にしてきた「自分のストライクゾーン」が明確だったからボール球を見極まられたのか。それについては「状態が良ければね。悪ければ振りにいくこともあるし」と説明しながらも、85、86年は「状態は良かったと思う」と見極めができていたとした。出塁率も驚異の.487と「当然4割は超えてなきゃいけないっていうような数字だったからね。2回に1回は塁に出てるかなっていうような感じかな」という時代。監督交代などがなく、そのままの状況や環境でもし翌87年も続いていたらどうなっていたのか。「たらればの話だけどね」と前置きした上で、落合氏は4度目の3冠王も見えていたのか、という問いに声を上げて笑っていた。

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2022年10月12日のニュース